エアアジアに「プレミアムエコノミー」はない|4つの運賃タイプで整理する
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「エアアジア プレミアムエコノミー」で検索して、この記事にたどり着いた人が多いと思います。

僕も最初は同じでした。搭乗記ブログを何本か読んでいると「ビジネスクラス相当」「プレミアムエコノミー相当」という言葉が普通に出てくるので、てっきりそういう名前の座席があるものだと思い込んでいたんです。

でも予約画面を実際に開いてみると、そんな名前はどこにも出てきません。出てくるのは聞き慣れない別の名前でした。

先に押さえておくこと

エアアジアに「プレミアムエコノミー」「ビジネスクラス」という名前の運賃・座席は公式には存在しません。2026年時点で確認できる実際の運賃タイプはLow Fare・Value Pack・Premium Flex・Premium Flatbedの4段階です。搭乗記ブログの多くが分かりやすさのために「ビジネスクラス相当」と言い換えているだけで、エアアジア自身がその名前を使ったことは一度もありません。

なぜ「ビジネスクラス」だと思ってしまうのか

理由ははっきりしていて、個人ブログが便宜上そう呼んでいるからです。

僕が読んだ搭乗記の多くも、プレミアムフラットベッドを「エアアジアのビジネスクラス」、プレミアムフレックスを「プレミアムエコノミー相当」と紹介していました。読者に伝わりやすくするための言い換えとしては理解できます。フルサービス航空会社に慣れている人にとって、その対応表のほうがイメージしやすいからです。

ただ、これを真に受けて予約画面で「ビジネスクラス」を探すと、見つかりません。エアアジアの運賃名はもっと即物的で、機能そのものを名前にしています。

エアアジアの予約画面で運賃タイプを選ぶイメージ

※画像はイメージです

僕自身、これに気づいたのは予約のたびに毎回名前を確認するようになってからです。思い込みで探すと見つからないのに、公式の並び順で見るとあっさり分かる。そのくらいの話です。

運賃タイプは4つ、この順番で上がっていきます

エアアジア公式のページには、運賃タイプがLow Fare・Value Pack・Premium Flex・Premium Flatbedの4段階として並んでいます。

含まれるものが1段ずつ増えていく作りで、比較すると違いがはっきりします。

運賃タイプ 預け荷物 座席指定 機内食 日時変更
Low Fare 有料 有料 有料 有料
Value Pack 20kg無料 標準座席が無料 無料 有料
Premium Flex 20kg無料 無料 無料 2回無料
Premium Flatbed 40kg無料 無料 無料 無制限

一番下のPremium Flatbedだけ極端に手厚いのが分かると思います。ここが「ビジネスクラス相当」と呼ばれがちな理由でもあります。

なおValue Packはタイ・インド・日本発着の路線では利用できません。この3か国路線を使う人にとっては、実質「Low Fare・Premium Flex・Premium Flatbedの3択」になります。

Premium Flexは「座席」ではなく「運賃」です

ここが一番誤解されやすいところです。

座席の種類と運賃タイプは別物

エアアジア公式の座席ページに載っている座席の種類は、Standard Seat・Hot Seat・Twin Seats・Quiet Zone・Premium Flatbedの5つ。この中に「Premium Flex」という座席は出てきません。Premium Flexは運賃タイプの名前であって、座って過ごす椅子そのものの種類ではないんです。

つまりPremium Flexで予約しても、体が収まる椅子はStandard SeatやHot Seatと同じです。変わるのは荷物・座席指定・機内食・変更手数料が最初から込みになっている、という契約の中身のほう。

「プレミアムエコノミーだから座席も広いはず」と思って予約すると、期待と実物がずれます。広い椅子が欲しいなら、狙うべきはPremium Flexではなく後述のPremium Flatbedです。

「ビジネスクラスっぽい」のはPremium Flatbedだけです

椅子そのものが変わるのは、4段階のうちPremium Flatbedだけです。

公式の座席ページによると、シートピッチは59インチ、幅は19インチ。リクライニングさせるとフルフラットのベッドになります。搭載されているのはA330系統の機材で、これはエアアジアXが運航する長距離路線に限られます。

エアアジアのプレミアムフラットベッドの座席イメージ

※画像はイメージです

僕は関空発バンコク行きでこのプレミアムフラットベッドに乗ったことがあります。搭乗記はそちらに詳しく書いたので、ここでは運賃としての位置づけだけ触れておきます。フルフラット・機内食込み・受託手荷物40kg無料・日時変更無制限という中身を見れば、「ビジネスクラス相当」と呼びたくなる気持ちはよく分かります。

注意点

Premium Flatbedはすべての路線で選べるわけではありません。A330が飛ぶエアアジアXの長距離路線限定です。短距離の国内線・近距離国際線では、そもそも選択肢に出てこないことがあります。

「ビジネスクラス料金」で検索した人へ

「エアアジア ビジネスクラス 料金」で調べている人は、実質的にはPremium Flatbedの値段を知りたいんだと思います。

エアアジア公式ページには一律の金額表示がありません。路線・時期・空席状況で毎回変わる作りだからです。ここは他の運賃タイプと同じで、断定できる数字を僕は持っていません。

他の搭乗記ブログをいくつか見ていくと、片道5万〜12万円程度という報告が多く、セール期間に3万円台まで下がったという例も複数見かけました。ただしこれは各ブロガーが自分の予約時に見た金額であって、公式が定めた価格帯ではありません。参考程度に留めて、最終的には自分の予約画面で確認するのが確実です。

僕が3万円台で取れたのも、たまたまセールのタイミングに当たったからです。同じ路線でも時期が違えば、普通に7万円や8万円になります。

座席指定の話とは、また別です

座席指定のルールは、この運賃タイプの話とは切り分けて考えたほうが分かりやすいです。

座席指定は「どの席に座るか」を選ぶ話で、Low FareでもPremium FlexでもStandard Seatを追加料金なしで選べる場合があります。一方、運賃タイプは「荷物・食事・変更が最初から含まれているかどうか」の話。

この2つが頭の中で混ざると、「Premium Flexにすれば良い席が確約される」のような誤解が起きます。良い座席(Hot Seatなど)が欲しいなら、運賃タイプに関係なく座席指定の画面で個別に選ぶ必要があります。

僕がPremium Flatbedを選ぶ基準

正直に言うと、僕は毎回Premium Flatbedに乗っているわけではありません。

短い区間や荷物が少ない旅なら、Low Fareで十分です。乗るのが数時間で終わるフライトに、フルフラットの椅子はそこまで要りません。

Premium Flatbedを選ぶのは、夜行便で睡眠を確保したい時と、帰りの荷物が増えることが分かっている時です。受託手荷物40kgが最初から含まれているのは、お土産を買い込む前提の旅だと単純に助かります。

機内で足を伸ばしてくつろぐイメージ

※画像はイメージです

逆にPremium Flexは、あまり選んだことがありません。座席が広くならない割に値段は上がるので、僕の使い方だと中途半端に感じてしまうからです。ここは人によって感じ方が変わるところだと思います。

名前の話をよくある質問で整理しておきます

エアアジアに正式な「ビジネスクラス」はありますか

ありません。公式の運賃タイプはLow Fare・Value Pack・Premium Flex・Premium Flatbedの4つで、「ビジネスクラス」という名称は使われていません。一番上級のPremium Flatbedが、内容としてビジネスクラスに近いというだけです。

プレミアムエコノミーとPremium Flexは同じですか

同じ立ち位置として語られることはありますが、厳密には別物です。他社のプレミアムエコノミーは座席自体が広くなるのが一般的ですが、Premium Flexは座席そのものは変わらず、荷物・座席指定・機内食・変更が無料になる運賃です。

Premium Flatbedはどの路線でも予約できますか

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いいえ。A330系統が飛ぶエアアジアXの長距離路線に限られます。短距離便では選択肢に出てこないことがあるので、予約画面で表示されるかどうかを先に確認してください。

結局どの運賃タイプを選べばいいですか

短時間・荷物少なめならLow Fare、荷物や日程変更の可能性があるならPremium Flex、夜行便でしっかり眠りたいか荷物を多めに預けたいならPremium Flatbed、というのが僕の分け方です。金額は毎回予約画面で確認してから決めています。

このあたりの実物の使い勝手はプレミアムフラットベッドの搭乗記座席指定の記事にも書いているので、興味があれば合わせて見てください。

名前で戸惑うより、公式が並べている4段階をそのまま覚えてしまうほうが早いです。僕自身、思い込みを捨ててからは予約で迷う時間がだいぶ減りました。

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