日本からキューバって、どう行くのがいちばんラクなんだろう。
僕はこれまでに2回キューバへ行っていて、トロント経由とメキシコシティ経由の両方を体験しました。当時の僕なら迷わず「トロント経由が一択」と答えていました。
ところが2026年は、その答えがまるごとひっくり返っています。長年の定番ルートが使えなくなり、今は別の行き方が現実解になっているんです。
2026年の結論
日本からキューバへの直行便は今もありません。そして、かつての鉄板だったエアカナダのトロント経由は2026年に運休。今いちばん現実的なのはANA+アエロメヒコのメキシコシティ経由です。さらにE-VISAの取得とD’Viajeros登録が必須になっています。
この記事では、僕の実体験をベースにしつつ、2026年6月時点で確認した最新の便とルール込みで、今のいちばん現実的な行き方を正直に書いていきます。
キューバ便の事情が2026年に大きく変わった
まず押さえておきたいのが、2026年に入ってキューバ行きの飛行機そのものが大幅に減ったことです。
きっかけはキューバ国内の航空燃料不足。これを理由に、エアカナダが2026年2月にキューバ路線を運休しました。さらにイベリアやエールフランス、ターキッシュなど、ハバナに乗り入れていた各社が相次いで便を止めています。
つまり「どの経由地を選ぶか」以前に、そもそも飛んでいる便が限られているのが2026年のキューバなんです。だからこそ、今は確実に飛んでいるルートから逆算して計画を立てる必要があります。

主要ルートの2026年6月時点の状況を、ざっくり一覧にするとこんな感じです。
| 経由ルート | 主な航空会社 | 2026年6月の状況 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| メキシコシティ経由 | ANA+アエロメヒコ | 運航中(毎日) | 確実に行きたい人・マイラー |
| トロント経由 | エアカナダ/WestJet | 運休中 | (再開待ち) |
| アメリカ経由 | 各社 | 観光では実質不可 | 該当なし |
数年前なら一番上にトロント経由が来ていたはずですが、2026年は順位がそっくり入れ替わりました。
メキシコシティ経由が今のいちばん現実的なルート
今のキューバ行きでいちばん確実なのが、メキシコシティを経由するルートです。
日本からはANAが成田〜メキシコシティ便を運航しています。高地対応の787を投入した長距離路線で、2026年も飛んでいます。そしてメキシコシティからハバナへは、アエロメヒコが毎日ノンストップで飛ばしているんです。
メキシコシティ〜ハバナ(アエロメヒコ AM451)
週7便(毎日)/所要約2時間45分/往復のめやす $421〜/機内食つき。エコノミーとビジネスが選べます。(2026年6月時点)
このルート、実は僕の2回目のキューバがまさにメキシコシティ経由でした。選んだ理由は「マイルで取りやすい」から。
成田〜メキシコシティはANA本体の便なので、特典航空券だとビジネスクラスの席もわりと押さえやすいんです。スターアライアンスのマイルでエアカナダを取ろうとすると席数が極端に少ないことが多くて、その点メキシコシティ経由は現実的でした。今はトロント側が運休しているので、なおさらこちらが軸になります。
ただ、いいことばかりではありません。実際に使ってみて感じたデメリットも正直に書いておきます。
メキシコシティ経由で割り切るポイント
①乗り継ぎが長い(行き帰りとも6〜7時間ほど)②メキシコシティでは一度入国して荷物を受け取るため、手荷物検査に当たるリスクがある③ANAとアエロメヒコでターミナルが違い、荷物を受け取って移動する手間がある。
特に帰り。ハバナを発ってメキシコシティに着くのが夕方で、ANAのカウンターが開くのが夜遅め。その間は荷物を預けられず、カフェやレストランで時間をつぶすことになります。
僕が行ったときも、メキシコシティで荷物が出てきた瞬間に「手荷物検査します」と声をかけられました。免税の範囲に収めていたので問題なくスルーできましたが、葉巻をたくさん買い込む予定の人は、ここで足止めを食らう可能性を頭に入れておいたほうがいいです。
それでも「確実に飛んでいて、マイルでも取りやすい」という強さは、2026年のキューバでは何より大きい。今から計画するなら、僕はこのルートを軸に考えます。
長時間のフライトをどう乗り切るかは、別記事の長距離をビジネスクラスで(アシアナ搭乗記)も参考にしてみてください。シートや機内食の感じはイメージしやすいと思います。
トロント経由の荷物スルーは魅力だったが、今は使えない
ここからは、かつての鉄板だったトロント経由の話です。
数年前まで、僕がキューバへの行き方を聞かれたら即答で「トロント経由」と答えていました。理由は2つあって、どちらも長距離移動では効いてきます。
ひとつは、荷物がスルーで運ばれること。エアカナダがトロント〜ハバナ間を飛ばしていたので、日本で預けた荷物をハバナまで通しで運んでもらえました。経由地のトロントで荷物を受け取らずに済むので、葉巻をたくさん買う人ほどこの恩恵が大きいんです。免税の絡みで余計な手続きや課税を避けられます。
もうひとつは、乗り継ぎ時間の短さ。トロントでのハバナ行きへの乗り継ぎは2時間ちょっとで、6〜7時間待つメキシコシティ経由と比べるとだいぶ体がラクでした。

ただ、これは全部「当時の話」です。
2026年は、そのエアカナダが2月にキューバ路線を運休。一時はWestJetがトロント〜ハバナの直行を就航させて代役になるかと思われましたが、これも2026年の半ばには運休しています。つまり今、トロント経由でハバナに入る安定した手段はありません。
将来エアカナダやWestJetが運航を再開すれば、荷物スルーと乗り継ぎの短さという強みは復活します。なので「再開したら最有力に戻るルート」として、頭の片隅に置いておくくらいがちょうどいいと思います。最新の運航状況は、予約前に各社の公式サイトで確認してください。
アメリカ経由が観光でほぼ無理なのは今も同じ。ESTAの落とし穴に注意
ハバナの空港に着いたとき、アメリカからの便が意外と多くて驚いた記憶があります。
ニューヨークやマイアミから飛んでいて、マイアミからなら1時間ちょっと。これが使えたら便利なのに、と思いますよね。でも現実は甘くないんです。
アメリカからキューバへの渡航は、観光目的では認められていません。ビジネスなど決められた理由のどれかに当てはまる必要があって、僕たち旅行者がふらっと観光で使えるルートではないのが実情です。これは数年前から変わっていません。
そして2026年に向けてもうひとつ、見落とすと痛い注意点があります。
キューバに行くとESTAが使えなくなる話
ビザ免除プログラムの対象国籍でも、2021年1月12日以降にキューバへ渡航・滞在したことがある人は、アメリカのESTAが利用できなくなります。その場合、アメリカ入国にはB2(観光)ビザの取得が必要です。
これ、キューバ旅行と将来のアメリカ旅行を両方やりたい人にとっては、けっこう重い落とし穴です。「キューバに行ったあと、ESTAでハワイやグアムに気軽に行く」という計画が崩れる可能性があります。
キューバを先に組み込むなら、その後のアメリカ方面はビザ前提で考えておく。順番と計画を最初に決めておくと、あとで慌てずに済みます。
行く前に必須になったE-VISAとD’Viajeros登録
最後に、ルートと同じくらい大事な手続きの話です。ここは数年前と完全に変わったので、古い情報のままだと現地で困ります。
以前はキューバ入国に「ツーリストカード」を使っていましたが、これは2024年7月1日に廃止されました。今は日本人が観光で90日以内に滞在する場合、電子ビザ(E-VISA)の取得が必須です。
| 項目 | 2026年の内容 |
|---|---|
| 必要なもの | E-VISA(電子ビザ) |
| 料金のめやす | €39〜(駐日キューバ大使館経由で約2,820円の方法も) |
| 滞在できる期間 | 1回の入国で90日(90日の延長も可) |
| 申請から発給まで | 申請後おおむね3〜10日 |
申請は公式サイト(evisacuba.cu)から。申請国に日本を選ぶと、駐日キューバ大使館を介して手続きする流れになります。発給まで日数がかかるので、出発の直前ではなく早めに動いておくと安心です。
そして、E-VISAを取ったら終わりではありません。
D’Viajeros登録も忘れずに
到着日や税関申告などをD’Viajerosというサイトで登録し、発行されるQRコードを入国時に提示します。日本にいるうちに済ませておきましょう。料金や手続きは変わることがあるので、最新は公式や駐日キューバ大使館で確認を。
ここまで準備できれば、入国まわりでつまずくことはほぼなくなります。

着いたあとのことも軽く触れておくと、泊まる場所はハバナで泊まるなら(ホテル・ナシオナル)、食事で失敗したくない人はハバナ旧市街で何を食べるかにまとめています。ルートが決まったら、次は現地の過ごし方をのぞいてみてください。
キューバへの行き方は2026年で様変わりしましたが、燃料事情や運航は今後また動く可能性があります。便とビザの最新情報だけは、予約前にもう一度チェックしてから出発するのがいちばん確実です。





