アシアナ航空のビジネスクラスでバルセロナへ|仁川直行便の搭乗記と2026年の今
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バルセロナへは日本からの直行便がないので、どこかで必ず乗り継ぎになります。僕が選んだのは韓国・仁川経由のアシアナ航空。仁川からバルセロナまでは直行便が飛んでいて、ビジネスクラスなら約14時間のロングフライトも横になって移動できます。

この記事は、僕が実際にアシアナのビジネスクラスで仁川からバルセロナまで飛んだときの搭乗記です。ただ、この路線を取り巻く状況は2026年現在でかなり大きく変わっているので、まずは最新の直行便事情から整理します。

この記事の結論

仁川〜バルセロナ直行便は2026年7月時点で、アシアナ航空OZ511(A350-900・週5便前後)とティーウェイ航空TW407(週3〜4便)の2本立て。そしてアシアナブランドは2026年12月17日に大韓航空へ統合されて消滅する予定です。「アシアナのビジネスクラスでバルセロナへ」が叶うのは、実質この2026年が最後になります。

仁川〜バルセロナ直行便は2026年にこう変わった

僕が乗った当時、この路線は就航したばかりで、アシアナが1社で飛ばしていました。2026年7月時点の直行便は次の2本です。

便名 運航会社 機材 スケジュール 所要時間
OZ511 アシアナ航空(KE5911コードシェア) A350-900 週5便前後・仁川T2 11:50発→バルセロナ19:10着 約14時間20分
TW407 ティーウェイ航空 A330-200 週3〜4便・仁川T1 11:05発→バルセロナ19:00着 約14時間55分

ティーウェイ航空が入ってきたのは、大韓航空とアシアナの統合をEUの競争当局が審査した際、重複するヨーロッパ路線の是正措置としてパリ・ローマ・バルセロナ・フランクフルトの4路線を任されたためです。バルセロナ線は2024年9月から飛んでいます。

そのティーウェイ航空も2026年から「トリニティ航空(Trinity Airways)」へ社名変更が進んでいる最中なので、予約サイトでの表記が変わっていく点は頭に入れておいてください。

ターミナルに注意
アシアナ航空は2026年1月14日から仁川空港の第2ターミナル発着に変わりました(大韓航空と同じターミナル)。僕が乗った当時は第1ターミナルだったので、昔の記憶で動くと間違えます。スケジュールと機材も時期で変わるため、予約時に公式サイトで最新を確認してください。

機材も僕が乗ったボーイング777からA350-900に置き換わっています。なのでこの後の搭乗記は「777時代の体験」として読んでもらいつつ、座席まわりの世代は現行機材のほうが確実に新しくなっています。

アシアナ航空は2026年12月に大韓航空と統合される

もうひとつの大きな変化がこれです。大韓航空によるアシアナ航空の買収は2024年末に完了していて、2026年12月17日に「統合大韓航空」が発足し、アシアナというブランド自体がなくなる予定です。

路線がすぐ消えるわけではなく、OZ511にはすでに大韓航空のコードシェア(KE5911)が付いています。統合後は大韓航空の便として引き継がれていく流れですが、「アシアナのビジネスクラス」として乗れるのは2026年いっぱいと考えておくのが現実的です。

マイレージとアライアンスの注意点
アシアナは2026年12月16日にスターアライアンスを脱退します。ANAマイルなどスターアライアンス経由でアシアナ便の特典を使えるのも、それまで。アシアナクラブのマイル自体は統合後も約10年間「旧アシアナマイレージ」として維持され、大韓航空スカイパスへの移行レートは搭乗マイル1:1、提携マイル1:0.82と発表されています。

僕のようにアシアナのマイルを貯めてきた人は、慌てて使い切る必要はありません。ただ、スターアライアンス側の特典で乗りたい人にとっては、残り時間がはっきり決まったことになります。

ビジネスクラスの座席はフルフラットの1-2-1

ここからは搭乗記です。関空から仁川まではあっという間のフライトで、そこからいよいよ本番のバルセロナへ乗り継ぎました。

当時の機材はボーイング777。ビジネスクラスの座席は「1-2-1」の配列で、通路を挟んで全席が通路に面しているタイプです。僕は窓側の席を選びました。

アシアナ航空ビジネスクラスの1-2-1配列の座席
※画像はイメージです

完全な個室型の仕切りではないものの、足をゆったり伸ばせるスペースがあって、13〜14時間のフライトでも窮屈さはありませんでした。

正直に書くと、モニターまわりは当時でも旧式でした。タッチパネル非対応で、リモコンもだいぶ古い世代。ただ、エンタメも機内アナウンスもしっかり日本語対応していて、日本語を話せるCAさんも乗務していたので、長距離でも安心感がありました。現行のA350-900なら、このあたりの設備は世代が新しくなっています。

機内食は3回。選ぶなら韓国料理

仁川を昼前に出る便なので、離陸してシートベルトサインが消えると、すぐ1回目の機内食が始まります。メニューは洋食と韓国料理の2択だったので、せっかくなので韓国料理を選びました。

アシアナ航空ビジネスクラスで提供される韓国料理の機内食
※画像はイメージです

前菜は甘辛いミンチ肉を挟んだ韓国風の生春巻きと海老のサラダ、じゃがいものポタージュ。そしてメインは、ご飯と肉、キムチや薬味を野菜でくるんで食べるスタイルの韓国料理でした。これが結構美味い。辛さが抑えられているので、辛いものが苦手な人でも大丈夫なレベルです。

フランスの赤ワインと合わせて、昼食としてはちょうどいいボリュームでした。前菜は正直まあまあでしたが、メインの韓国料理は食べごたえがあります。

2回目の機内食は出発から8時間ほど経った頃。ここでも韓国料理を選んだら、なんと鮑粥(アワビのおかゆ)でした。塩加減とアワビの歯ごたえがちょうどよく、寝起きの体に染みます。

さらに到着2時間前、もう何も出ないだろうと思っていたら3回目が登場。ひき肉のケチャップパイ包みのようなスナックで、軽食というには結構ボリュームがありました。13時間強のフライトで機内食は計3回。食に関しては手厚い路線です。

フルフラット座席でどれだけ眠れるか

1回目の機内食を終えたら、持参した寝間着に着替えて睡眠モードへ。アメニティはロクシタンのポーチで、アイマスク・靴下・歯ブラシと、休むためのアイテムは一通り揃っていました(アメニティの内容は時期で変わるので、今は違うかもしれません)。

フルフラットにしたビジネスクラス座席で休む機内の様子
※画像はイメージです

ビジネスクラスの一番の価値は、やっぱりフルフラットになる座席です。寝返りを打てるほどの広さはなく、感覚としてはカプセルホテルより狭いくらい。それでも、ヨーロッパ路線の長時間フライトで完全に横になれるかどうかは、到着時の疲労感が全然違います。

僕は行きの便の興奮もあって4時間ほどで目が覚めてしまいましたが、それでも着陸後にそのまま観光へ動ける程度には回復できました。エアアジアのプレミアムフラットベッドで関空からバンコクへ飛んだときとも比べて、フルサービスキャリアの長距離ビジネスはやはり食事と休息の質が一段上だと感じます。

乗り継ぎや予約で気になるところ

日本からこの便に乗る場合、関空や成田から仁川へ飛んで乗り継ぐ形になります。僕が乗ったアシアナの関空〜仁川ビジネスクラスの様子はこちらの記事にまとめています。短距離区間でも、ラウンジから通しで使えると移動がだいぶ楽です。

バルセロナ到着は19時すぎ。日本時間では深夜ですが、夏のバルセロナはまだ明るい時間帯です。この路線にファーストクラスの設定はなく、ビジネスクラスの荷物が最優先で出てくるので、僕のときは荷物の受け取りからタクシー乗車まであっという間でした。

アシアナとティーウェイのどちらを選ぶかは、旅のスタイル次第です。フルサービスの機内食やラウンジ、フルフラットのビジネスクラスを求めるなら、2026年のうちはアシアナ(OZ511)。運賃の安さ重視ならティーウェイ(TW407)が選択肢になります。ティーウェイの座席仕様はクラスによって差が大きいので、予約前に公式サイトで確認してください。

到着後のバルセロナは食の街です。僕が行った分子ガストロノミーの名店エニグマの体験記や、ボケリア市場での朝食もあわせてどうぞ。

アシアナのビジネスクラスは、派手さはないけれど食事と日本語対応の安心感で堅実に快適な選択肢でした。そのブランドで大陸間を飛べるのは2026年12月まで。仁川経由でバルセロナを考えている人は、ひとつの節目として覚えておいて損はないはずです。

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