バンコクを歩いてみると、まず驚くのが渋滞のすごさです。地図上では近く見える場所でも、車だと30分以上動かない、なんてことが普通に起きます。
だからこそバンコクは、その場その場でいちばん速い移動手段を選べるかどうかで、一日の快適さがまるっきり変わります。僕も最初の頃はタクシーばかり使って渋滞にハマり、貴重な観光時間を車内で溶かしていました。
この記事では、訪泰30回を超えてBTSとGrabを使い倒してきた僕が、バンコクの移動手段を「どの場面でどれを使うか」という目線で、料金の目安込みで整理します。
バンコクの移動、先に押さえる3つ
①渋滞を避けたいなら、まず高架鉄道BTSと地下鉄MRTで動けないか考える。②駅から離れた場所や荷物がある時は配車アプリのGrab、流しのタクシーよりトラブルが少ない。③数日いるならラビットカード(交通系ICカード)を作っておくと改札がぐっと楽になります。
まず移動シーンごとに、何を使うか決めておく
バンコクの移動は、手段を一つに絞らず「場面で切り替える」のがいちばん楽です。
ざっくり言うと、駅の近くを動くならBTSかMRT、駅から離れた場所や深夜・大荷物のときはGrab、川沿いの観光ならボート、という具合に役割が分かれています。下の表は、僕が実際にどう使い分けているかの早見です。
| 移動シーン | 第一候補 | 料金の目安 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 主要エリア間(昼の渋滞時) | BTS / MRT | 16〜62バーツ前後 | 渋滞と無縁。とにかく速い |
| 駅から離れた場所へ | Grab | メーター+手配料20B前後 | 料金が事前に出て安心 |
| 空港⇔市内 | ARL / Grab | 45B / 350〜500B前後 | 渋滞が読めない日は鉄道が確実 |
| 川沿いの寺院めぐり | エクスプレスボート | 16〜50バーツ前後 | 移動そのものが観光になる |
| 深夜・小グループ | Grab / タクシー | メーター制 | 終電後はこれ一択 |
料金はどれも変動しますが、桁感をつかんでおくと「いまタクシー使うか、駅まで歩くか」の判断が速くなります。観光の組み立て自体はバンコクの観光モデルコースにまとめているので、移動とセットで読むと動きが見えてきます。
渋滞知らずのBTSとMRT、ラビットカードがあると楽
バンコクで昼間に長距離を動くなら、まず考えるのは高架鉄道のBTSと地下鉄のMRTです。
BTSはスクンビット線・シーロム線・ゴールド線の3路線。スクンビット通りやサイアムといった中心部を貫いているので、観光でもいちばん使う頻度が高いです。MRTはブルーライン・パープルライン・イエローライン・ピンクラインの4路線で、BTSが通らないエリアを補ってくれます。
この2つは運営会社が別なので、乗り換え駅では一度改札を出て入り直す形になります。最初は戸惑いますが、案内表示がしっかりしているので迷うことはまずありません。

数日滞在するなら、BTS用のICカード「ラビットカード」を作っておくのがおすすめです。日本のSuicaのような感覚で、改札にタッチするだけで乗れます。
ラビットカードの実費
一般用は初回に200バーツ(発行手数料100B+チャージ100B)が必要で、購入時にパスポートの提示を求められます。BTS各駅の窓口で作れます。短い滞在で1〜2回しか乗らないなら、毎回券売機で1回券を買うほうが身軽です。
僕は数日以上いるときは必ず最初にラビットカードを作ります。1回券は行き先ごとに券売機で金額を選ぶ手間があって、ラッシュ時の行列にハマると地味にストレスなんですよね。
駅から離れたらGrab、流しのタクシーより安心
駅から歩くには遠い場所、大きい荷物があるとき、深夜の移動。こういう場面で頼りになるのが配車アプリのGrabです。
Grabのいいところは、乗る前にアプリ上で料金が確定すること。行き先を入れれば金額が表示され、そのまま乗ればその額しか払いません。言葉で行き先を伝える必要もないので、タイ語が分からなくても安心して使えます。

一方で、街なかを流しているメータータクシーも値段だけ見れば安いです。初乗りは普通車で35バーツと破格で、渋滞時(時速6km以下)は1分ごとに3バーツ加算される仕組みになっています。
ただ、観光客相手にメーターを使わず高額を吹っかけてくる車が一定数いるのも事実です。乗るなら「メーター使ってね」と一言伝えて、応じない車は見送るのが安全策。その手間が面倒なら、最初からGrabのほうが気が楽です。
⚠ Grabにもタクシー版がある
Grabで「GrabTaxi」を選ぶと、街なかのタクシーが配車されてメーター料金+手配料20バーツ前後で乗れます。専用車の「JustGrab」は料金と待ち時間のバランスが良く、僕は普段これを使っています。雨の日や帰宅ラッシュは車がつかまりにくく料金も上がるので、少し早めに呼ぶのがコツです。
空港から市内へ、渋滞が読めない日は鉄道が確実
スワンナプーム空港から市内へ向かうとき、僕が時間帯で使い分けているのがエアポートレイルリンク(ARL)とGrabです。
ARLはスワンナプーム空港と市内のパヤタイ駅を約30分で結ぶ鉄道で、運賃は終点まででも45バーツ。渋滞の影響をいっさい受けないので、平日の夕方など道が読めない時間帯はこれが一番確実です。パヤタイでBTSに乗り換えれば、そのまま中心部へ抜けられます。
荷物が多い、あるいは複数人なら、Grabで直接ホテルへ向かうほうが楽な場面もあります。料金は市内までおおよそ350〜500バーツ前後が目安です。
| 空港アクセス | 所要の目安 | 料金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| エアポートレイルリンク | 市内まで約30分 | 15〜45バーツ | 身軽・渋滞を避けたい |
| Grab / タクシー | 30分〜1時間以上(渋滞次第) | 350〜500バーツ前後+空港利用料50B | 大荷物・複数人・深夜 |
ひとつ注意したいのが、タクシーやGrabで空港から乗ると、降車時に空港利用料50バーツがメーター額とは別に加算されること。これは正規の料金なので、上乗せされても焦らなくて大丈夫です。
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川沿いを動くなら、ボートが移動も観光も兼ねる
ワット・アルンやワット・ポーといった、チャオプラヤー川沿いの寺院をめぐる日は、エクスプレスボートが主役になります。
このボートは船着場をつないで川を上下していて、ローカル(各停)・オレンジフラッグ(急行)・グリーン/イエローフラッグ(特急)の4種類が走っています。運賃は16〜50バーツ程度と安く、川風に当たりながら移動できるので、乗ること自体がちょっとした観光になります。

BTSのサパーンタクシン駅のすぐ下に「サートーン船着場」があって、ここがボートの起点になっています。BTSで来てそのままボートに乗り継げるので、川沿い観光の日はこのルートが鉄板です。観光のあいだに一息つきたくなったら、駅近で立ち寄れるバンコクのカフェも近くで探せます。
バンコクの移動でよく聞かれること
BTSとMRTって一枚のカードで両方乗れるの?と聞かれることがありますが、運営会社が違うので基本は別々です。ラビットカードはBTS用、MRTは専用のカードか1回券になります。両方をまたぐ日は、その都度きっぷを買うと割り切ったほうがシンプルです。
Grabって日本のクレジットカードで払えるの?という質問も多いです。アプリにカードを登録すればキャッシュレスで完結しますし、現金払いも選べます。降りるときに小銭をやり取りしなくていいので、僕はカード払いにしています。
結局どれが一番いいの?と聞かれたら、僕の答えは「昼はBTS・MRT、それ以外はGrab」です。この2軸を持っておけば、バンコクの移動でひどく困ることはまずありません。ホテルを駅の近くに取っておくと、この使い分けがさらに効いてくるので、宿選びの段階から駅近で選ぶバンコクのホテルを意識しておくと旅全体が動かしやすくなります。




