バンコクで「今日は辛くないものが食べたい」と思った日に、いちばん頼りになるのがカオマンガイです。
茹でた鶏と、鶏のスープで炊いたご飯。屋台でもフードコートでも見かける定番ですが、名前が知られた店となると、プラトゥーナムにある「ピンク」と「緑」の2軒がまず挙がります。
僕はタイに30回以上通ってきましたが、この2軒は同じ通り沿いにあって、どっちに入るか迷う人が多い店です。この記事では、カオマンガイの頼み方から、ピンクと緑の違い、本店が空いている時間まで、行く前に知っておきたいことをまとめていきます。
先に押さえておきたいこと
ピンク(ゴーアン)と緑(クワンヘン)は、同じペッブリー通り沿いに70mほどしか離れていません。ミシュランのビブグルマンを狙うならピンク、揚げ鶏やミックスも食べたいなら緑が選びやすい分け方です。どちらも本店は冷房のない食堂なので、ピンクの本店は空いている平日9時〜11時か15時〜17時に合わせると、並ばずに入りやすくなります。
カオマンガイは茹で鶏と鶏スープのご飯
カオマンガイは、タイ語で「カオ」がご飯、「マン」が油、「ガイ」が鶏のことです。鶏の脂とスープで炊いたタイ米に、茹でた鶏肉をのせて食べます。
シンガポールの海南鶏飯(チキンライス)にかなり近い料理で、辛さはほとんどありません。タイ料理の辛さに疲れた日や、朝ごはんにもちょうどいい一皿です。
| 呼び方 | のっている鶏 | こんな日に |
|---|---|---|
| カオマンガイ | 茹で鶏 | 迷ったらこれ。いちばんあっさり |
| カオマンガイトート | 揚げ鶏(甘辛いソースが多い) | しっかり食べたい日に |
| 茹でと揚げのミックス | 両方を半分ずつ | どちらも試したいとき |
ミックスは店によって呼び方が違うので、写真付きメニューを指さして頼むのが早いです。ただし、ピンクの本店は茹で鶏だけで、揚げ鶏やミックスは支店で出しているという情報があります。

タレとスープまで合わせて一皿
カオマンガイの味を決めるのは、鶏よりもタレ(ナムチム)だと言われるくらい、店ごとのタレに個性があります。
ピンクのタレは、タオチオという発酵させた大豆のペーストをベースに、ニンニク、生姜、唐辛子、醤油、黒酢、砂糖を合わせたものです。生姜のさわやかさと青唐辛子の辛みがあって、辛いのが苦手ならタレを少しずつかけて調整できます。
皿と一緒に、鶏の茹で汁で作った澄んだスープが付いてきます。ピンクの本店では、骨付きの鶏肉が入ったスープを別に頼むこともできて、こちらは20バーツほどです。
注文の流れのメモ
席に着いたら写真付きのメニューを指さして頼むだけで、カオマンガイ1皿なら注文から1分ほどで出てきます。本店では空心菜炒めなどのサイドメニューもすすめられますが、カオマンガイだけでも問題ありません。支払いは現金を用意しておくと安心です。
ピンクと緑は同じ通りに並んでいる
「ピンクのカオマンガイ」は、正式にはゴーアン・カオマンガイ・プラトゥーナム。店員さんがピンクのシャツを着ていることから、この呼び名で知られるようになりました。1960年に屋台から始まった店で、ミシュランガイドのビブグルマンにも掲載されています。
「緑のカオマンガイ」は、クワンヘン(クワンヘン・ガイトーン・プラトゥーナム)です。こちらは店員さんの緑のシャツが目印で、創業は1932年とピンクよりも古く、お客さんは地元の人が中心です。
| ピンク(ゴーアン)本店 | 緑(クワンヘン) | |
|---|---|---|
| 創業 | 1960年(屋台から) | 1932年 |
| カオマンガイの価格 | 50バーツ | 50バーツ前後 |
| 鶏の種類 | 茹で鶏のみ | 茹で・揚げ・ミックス |
| 営業時間 | 6:00〜14:00、15:00〜22:00 | 早朝〜夜(情報源で差あり) |
| 冷房 | なし(近くに冷房付き支店) | なし |
| 定休日 | 不定休(公式Facebookで告知) | 年中無休とする情報が多い |
価格と営業時間は2026年10月8日に確認した目安で、ピンクは2025年11月の情報をもとにしています。日本円にすると50バーツは200円台なので、為替がどう動いても安く食べられる一皿です。
緑の営業時間は、「6時〜21時」「7時〜23時」「24時間」と情報源によってばらつきがあります。早朝から夜まで開いているのは共通しているので、早朝や夜遅くに行くなら、Googleマップで当日の営業を確認しておいてください。

ピンクの本店は平日9時〜11時が狙い目
ピンクの本店は、時間帯によって行列の長さがかなり変わります。現地の旅行ライターがまとめた混み方を、時間帯ごとに並べるとこうなります。
| 時間帯 | 混み具合 |
|---|---|
| 平日6:00〜8:30ごろ | 出勤前のタイの人で混む |
| 平日9:00〜11:00 | 空いていて入りやすい |
| 11:00〜14:00 | ランチの行列 |
| 14:00〜15:00 | 休憩で閉まっている |
| 15:00〜17:00 | 比較的空いている |
| 17:00〜22:00 | 夕食の行列 |
週末は朝から地元の人が来るので、平日よりも混みやすいそうです。回転は早い店なので、少し並んでも待ち時間は読みやすいと思います。
暑い時期は冷房付きの支店へ
本店は冷房のない昔ながらの食堂で、外で並ぶこともあります。3〜5月の暑さや雨季の土砂降りの中で並ぶのはきついので、そういう日は本店から歩いて3分ほどの冷房付きの支店を使うのも手です。支店はカオマンガイが本店より15バーツ高いものの、メニューが多く、大盛りも頼めます。
僕ならピンクと緑をこう選ぶ
はじめてのバンコクで「名前の知られたカオマンガイを一度食べてみたい」なら、僕はピンクの本店をすすめます。ビブグルマンに載った店の味を、50バーツで確かめられる機会はそう多くありません。
ピンクに長い行列ができていたら、70m先の緑に切り替えればいいだけです。緑は揚げ鶏やミックスも頼めるので、茹で鶏だけでは物足りない人にはむしろ合っていると思います。

どちらも1皿が小ぶりなので、朝に1軒、時間をずらしてもう1軒という食べ比べもしやすい組み合わせです。タレの辛さや米の炊き方が店ごとに違うので、2軒続けて食べると違いがはっきり分かるはずです。
プラトゥーナムまでの行き方
2軒の最寄りはBTSのチットロム駅で、北へ歩いて15分ほどかかります。セントラルワールドの前から北へ進み、運河を渡った先のペッブリー通り沿いです。
昼の暑い時間に歩くと汗だくになるので、Grabやタクシーを使うのが楽です。バンコク市内の乗り物の選び方は、バンコクの移動手段の記事にまとめています。
プラトゥーナムは問屋街で、両替所のスーパーリッチの本店があるエリアでもあります。両替とセットで回るなら、バンコクの両替の記事で場所を確認しておくと、一度の移動で済ませられます。
プラトゥーナム以外で食べたいとき
ピンクはバンコク市内に本店を含めて9店舗あり、高級モールのフードコートにも入っています。プラトゥーナムまで行く時間がない日は、買い物ついでにモールの店舗で食べるのが手軽です。
街なかのローカル食堂でも、カオマンガイはランチの定番です。スクンビットあたりの食堂なら60〜80バーツが目安で、エリアごとの選び方はバンコクのランチの記事に書いています。

帰国の日に食べ納めするなら、スワンナプーム空港1階のフードコートでも80バーツほどで食べられます。保安検査の前にある場所なので、時間配分はスワンナプーム空港の乗り継ぎの記事を見ておくと安心です。
カオマンガイで迷いやすいところ
カオマンガイは辛いのか、と気になる人もいると思います。鶏とご飯そのものは辛くなく、辛さはタレで足す形です。タレは少しずつかけて、自分の好みに合わせて調整してください。
カオパットとの違いもよく聞かれます。カオマンガイは炊いたご飯に茹で鶏をのせた料理で、炒めません。米を具と一緒に炒めるタイ風チャーハンが食べたい日は、バンコクのカオパットの記事を見てみてください。
一人で入りにくくないか、という心配もいりません。どちらも地元の人が一人でさっと食べていく食堂です。カオマンガイ1皿だけ頼んで、食べ終わったらすぐ席を立つくらいの気軽さで大丈夫です。
行く前にこれだけ
プラトゥーナムのピンクと緑は70mの距離なので、混み具合を見てその場で選べます。ピンク本店は平日9時〜11時か15時〜17時、暑い日は冷房付きの支店。営業時間は変わることがあるので、出かける前にGoogleマップで当日の営業だけ確認しておいてください。





