チェンマイ グルメ、僕が食べ歩いたカオソーイと北タイ料理の名店
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チェンマイに行くなら、何を食べるか。バンコクとはまた違う「北タイの味」があるので、ここで迷う人は多いと思います。

僕はチェンマイを何度か歩いて、旧市街の食堂から北門の屋台まで、北タイ料理をひと通り食べてきました。その経験から先に言ってしまうと、狙うべきはカオソーイとカノムジーン・ナムギャオという2つの麺です。この2杯を押さえると、北タイの味の輪郭がだいたい掴めます。

この記事では、僕が実際に食べて旨かった店を営業時間と値段の目安込みで紹介しつつ、市場の使い分けと一日の予算感まで書きました。値段は2026年8月時点の目安なので、為替やお店の都合で動きます。最新は現地で確認してください。

チェンマイで先に食べておきたいもの

麺はカオソーイ(ココナッツの効いたカレー麺)とカノムジーン・ナムギャオ(トマトの酸味が効いた汁麺)の2杯。おかずならサイウア(北タイのソーセージ)とカオカームー(豚足煮込みごはん)。この4つを食べれば、チェンマイの味は一周できます。しかもローカル店なら一皿30〜75バーツで収まります。

まずカオソーイ、これがチェンマイの一杯

チェンマイの料理を一つだけ挙げるなら、僕はカオソーイを推します。

カオソーイは、ココナッツミルクの効いたまろやかなカレースープに、柔らかい卵麺と揚げ麺が一緒に入った料理です。上に高菜の漬物とライム、刻んだ赤玉ねぎが添えてあって、これを途中で混ぜると味が変わる。一杯で二度おいしい、みたいなところがあります。

鶏か牛を選べる店が多くて、僕はだいたい鶏で頼みます。値段はローカル店なら一杯50バーツ前後。日本円にすると数百円で、この満足感はかなり強いです。

チェンマイのカオソーイ、揚げ麺と高菜の漬物がのった一杯
※画像はイメージです

具体的に名前を挙げると、まずカオソーイ・メーサーイ(Khao Soi Mae Sai)。ミシュランのビブグルマンに3年連続で選ばれている店で、スープのコクと辛さのバランスがいいです。営業は朝8時から16時まで、日曜が休み。場所はチャーンプアック地区のラチャプエック通り沿いで、人気店なので僕は混む前の午前中に行くようにしています。

もう一軒、Netflixの食番組「Somebody Feed Phil」で「チェンマイ一」と紹介されたのがカオソーイ・ルンプラキット(Khao Soi Lung Prakit)。こちらはスープがしっかり濃いめで、牛のカオソーイが評判です。営業は9時半から16時半ごろまで。

どちらも昼で閉まります。カオソーイは「朝から昼の食べ物」と思っておくと、一日の予定が立てやすいです。

カオソーイのメモ
ローカル店は昼で閉まる店が多いです(夜は別の屋台メニューが主役になる)。一杯50〜75バーツが目安。辛いのが苦手なら、添えのチリは混ぜずに脇に置いておけば自分で調整できます。

もう一杯の名物、カノムジーン・ナムギャオ

カオソーイばかり有名ですが、地元ではもう一杯、カノムジーン・ナムギャオという麺がよく食べられています。

こちらは豚のスペアリブをじっくり煮込んだスープに、トマトの酸味を効かせた汁麺です。麺は米粉の細麺(カノムジーン)で、するっと入る。カオソーイがココナッツで重ためなのに対して、ナムギャオはあっさりしているのにコクがある、という対照的な立ち位置です。

地元でこの2つが「チェンマイの2大ご当地麺」と並べて語られるのは、たぶんこの対比があるからだと思います。

カノムジーン・ナムギャオ、トマトの酸味が効いた北タイの汁麺
※画像はイメージです

昼にカオソーイを一杯食べて、夕方にナムギャオをもう一杯。これが北タイの麺の楽しみ方としてはいちばん贅沢です。カオソーイは専門店が多いのに対して、ナムギャオは北タイ料理の食堂か市場の食べ物屋で出てくることが多いので、探す場所が少し違います。

カオソーイ カノムジーン・ナムギャオ
味の方向 ココナッツのカレー、まろやか トマトの酸味、あっさりコクあり
麺 卵麺+揚げ麺 米粉の細麺
探す場所 カオソーイ専門店(昼で閉まる) 北タイ料理の食堂・市場の食べ物屋
値段の目安 50〜75バーツ 40〜60バーツ

旧市街で北タイ料理をまとめて食べるなら、フアンペン

麺以外の北タイ料理を一度にいろいろ試したい日は、僕は旧市街のフアンペン(Huen Phen)に行きます。

ここは40年以上やっている老舗で、地元の人にも観光客にも知られた店です。昼と夜で営業する建物が分かれていて、昼(8時半〜16時ごろ)は食堂スタイル、夜(17時〜22時ごろ)は雰囲気のある店内でゆっくり食べられます。場所は旧市街のラチャマンカ通り112番地です。

フアンペンの北タイ料理、サイウアやナムプリックの盛り合わせ
※画像はイメージです

ここで試してほしいのがサイウアという北タイのソーセージ。豚肉にレモングラスや唐辛子、ハーブを練り込んであって、ほんのり酸味とスパイスが効いた独特の味です。ビールにも白米にも合います。

北タイ料理は名前が長くて覚えにくいので、注文しやすいように並べておきます。フアンペンならこのあたりを一度に頼めるので、北タイ料理の入り口としてちょうどいいです。

料理名 どんなもの ひとこと
サイウア ハーブ入りの北タイソーセージ まず頼む一品。土産用の真空パックもある
ナムプリック・ヌム 青唐辛子を焼いて潰したディップ 蒸し野菜や豚皮につけて食べる
ナムプリック・オン トマトと豚ひき肉のディップ 辛さ控えめで日本人にも食べやすい
ケップムー 豚皮を揚げたもの ディップの相棒。ビールにも合う
ゲーンハンレー 豚バラの北タイ風カレー煮込み 生姜とタマリンドが効いた濃い味
ラープ・クア 北タイ式の炒めラープ イサーンのラープと違い酸味が無く香りが強い

チェンマイの旧市街はこの手の食堂が徒歩圏に固まっているので、チェンマイの観光の回り方と組み合わせると、寺を見た帰りにそのまま食堂へ、みたいな動き方ができます。

北門の屋台で食べるカオカームー

夜に小腹が空いたら、僕は北門(チャーンプアック門)の屋台に行きます。

ここの名物が、カオカームー(豚足の煮込みごはん)。とろとろに煮込んだ豚足を、ごはんと茹で野菜、半熟卵と一緒に出してくれる、夜食にぴったりの一皿です。卓上の唐辛子・生ニンニク・高菜の漬物は自分で好きなだけ足せます。

「カウボーイハットの女将」の屋台
北門の市場にある有名な豚足ごはんの屋台で、カウボーイ風の帽子をかぶった女将さんが目印。場所はマニーノパラット通り沿い。営業は毎日17時ごろから深夜2時まで。一皿30バーツ前後と、チェンマイでも屈指の安さです。行列ができるので、早めの時間が狙い目。

屋台というと身構える人もいますが、ここは観光客もたくさん来ていて入りやすいです。バンコクの屋台に慣れている人なら、バンコクのグルメ記事で書いたような感覚で、気軽に楽しめると思います。

市場は時間帯で使い分ける

チェンマイの食べ歩きが面白くなるかどうかは、市場をどう使うかで決まります。開いている時間がまったく違うので、そこだけ押さえておけば無駄がありません。

昼はワローロット市場。地元では「カートルアン」と呼ばれる市場で、地下1階から地上3階まで約500店が入っています。生鮮や衣類に混じって、サイウア、ケップムー、ナムプリック各種、ムーヨー(タイのハム)、カオソーイ、季節の果物、伝統菓子まで揃うので、北タイの食材をまとめて見たいならここが早いです。営業は朝6時から夕方18時まで。

市場 いつ 場所 向いている使い方
ワローロット市場 毎日 6:00〜18:00 ウィチャヤノン通り14 昼の買い出し・土産・食材見物
サンデーマーケット(日曜市) 日曜 17:00〜24:00ごろ ターペー門〜ラチャダムヌン通り 約1km 夜の食べ歩き・雑貨
サタデーマーケット(土曜市) 土曜 17:00〜22:00ごろ ウアライ通り(チェンマイ門すぐ) 銀細工の街並みと屋台

夜、しかも日曜に当たったなら、ラチャダムヌン通りの歩行者天国が本命です。ターペー門から西へ約1kmが17時ごろから車両通行止めになって、露店と屋台がびっしり並びます。北タイの郷土料理もイサーン料理も出るので、少しずつつまみながら歩くのがいちばん楽しい。

チェンマイの日曜市、歩行者天国に並ぶ屋台と食べ歩きの人たち
※画像はイメージです

混むのは18時から20時ごろです。人の流れが止まるくらい混むので、ゆっくり見たいなら17時台に入って、混んできたら脇道の屋台に逃げるのがいいと思います。土曜に滞在しているならウアライ通りの土曜市が同じ役割を果たします。市場で買い物までする気なら、バンコクのグルメマーケットの記事で書いた持ち帰りのコツがそのまま使えます。

2026年のビブグルマンで新しく入った3店

店選びで迷ったら、ミシュランのビブグルマンを目安にするのも手です。ビブグルマンは「良心的な値段で質のいい料理」に贈られる評価なので、高級店ではなく普段使いの店が並びます。

2025年11月に発表された2026年版のタイ版ミシュランガイドでは、ビブグルマンが全国で137店。そのうちチェンマイは18店で、3店が新規でした。

店名 ジャンル どんな店か
カオソーイ・メーサーイ カオソーイ 3年連続の選出。朝8時〜16時・日曜休
CHAWEE 季節の北タイ料理 2026年の新規。オーナーの祖母の名を冠した小さな店で、メニューは毎月替わる
Euang Kam Sai 北タイの家庭料理 2026年の新規。地元農家の食材を使い、カオバイや牛バラの北タイ風カレーが看板
Gongkham 北タイ料理 2026年の新規。ランナー様式の木造家屋で冷房なしの屋外席。市街から車で30分ほど

※選出は2026年版ミシュランガイド タイ版(2025年11月20日発表)の情報です。各店の住所・営業時間・価格帯は公式と現地でご確認ください。

新規の3店はどれも北タイ料理系で、ガイドが「いま北タイの郷土料理を推している」のが伝わってきます。観光客向けに寄せすぎず地元の味を出す店が評価されているということなので、店選びの方向性としても参考になります。Gongkham のように市街から30分離れた店もあるので、行くなら移動時間を先に見ておいたほうがいいです。

一日いくらで食べ歩けるか

チェンマイの食べ歩きは、想像よりずっと安く済みます。

朝にカオソーイ50バーツ、昼にフアンペンで北タイ料理を2〜3品つまんで250バーツ、夜に北門のカオカームー30バーツ。ここに水やコーヒーを足しても、一日400バーツ前後です。日本円にすると2,000円弱で、朝昼晩ぜんぶ現地の名物を食べたことになります。

内容 目安
朝 カオソーイ 一杯 50〜75バーツ
昼 北タイ料理の食堂で2〜3品 200〜350バーツ
夜 屋台のカオカームー、市場でつまむ 50〜150バーツ
移動 赤いソンテウ 数回 60〜150バーツ

支払いと移動のメモ
ローカル食堂と屋台は現金が基本です。1,000バーツ札を出すと崩せないことがあるので、20・50・100バーツ札を多めに持っておくと詰まりません。移動は赤いソンテウ(乗合トラック)が便利で、旧市街内なら1人30バーツが目安、遠いと50バーツくらい。乗る前に行き先を言って値段を確認する方式です。

タイ全体の予算感はタイ旅行の予算をまとめた記事に書いてあります。バンコクから来るなら国内線の使い方も合わせてどうぞ。

歩き疲れたらニマンで一息

食べ歩きで歩き回ると、途中で必ず休みたくなります。

そういう時、僕はニマンヘミン通り(通称ニマン)あたりのカフェに入ります。このエリアはチェンマイで一番カフェが多い場所で、コーヒーの美味しい店や北タイの食材を使ったスイーツを出す店が並んでいます。冷房が効いているので、昼間の暑さを避ける避難場所としても優秀です。

ニマンヘミン通りのカフェ、アイスコーヒーと焼き菓子
※画像はイメージです

Wi-Fiが飛んでいる店も多いので、旅のあいだに少し仕事を片付けたい人にも向いています。どの店が作業しやすいかはチェンマイのカフェで仕事をした話にまとめたので、電源とWi-Fi目当てならそちらを見てください。同じことをバンコクでやった時の話はバンコクでノマドした記録にあります。

食べ歩きの前に気になるところ

カオソーイは夜も食べられる?

有名店の多くは16時台に閉まるので、夜は選択肢がぐっと減ります。夜にどうしても食べたいなら、北タイ料理の食堂(フアンペンの夜営業など)か、日曜市の屋台を当たることになります。確実に食べたいなら午前中に一杯目を入れておくのが安全です。

辛さはどれくらい?

北タイ料理は「辛い」より「香りが強い」料理が多いです。カオソーイは添えのチリを混ぜなければ辛くありません。ナムプリック・ヌムは店によって当たり外れがあるので、辛さが不安ならナムプリック・オン(トマトと豚ひき肉のほう)から試すと失敗しにくいです。

屋台はお腹を壊さない?

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回転の速い店を選ぶのがいちばんの対策です。行列ができている屋台は、それだけ食材が新しいということでもあります。氷入りの飲み物が心配な人は、瓶や缶をそのまま頼めば避けられます。

一人でも入りやすい?

北タイの食堂も屋台も、一人客は普通にいます。カオソーイの専門店は一杯で完結するので特に入りやすいです。フアンペンのように品数を頼む店だけは、2人以上のほうが色々食べられて得です。

ベジタリアンでも食べられる?

北タイ料理は豚肉とナンプラーを多用するので、完全に避けるのは少し手間がかかります。ただニマン周辺にはベジタリアン対応のカフェやレストランが集まっているので、そのエリアを拠点にすると回しやすいです。

何日あれば一通り食べられる?

2泊3日あれば、麺2杯とフアンペン、屋台のカオカームー、市場一つは回れます。日曜市か土曜市に当てたいなら、その曜日を含めて日程を組むのがおすすめです。

いつ行く、どう回る

最後に、食べ歩きの組み立て方を僕なりに。

カオソーイ系は昼で閉まる店が多いので、午前中に一杯目を入れます。昼から夕方は旧市街でフアンペンの北タイ料理、暑い時間はニマンでカフェ休憩。夜は北門の屋台でカオカームー、日曜なら歩行者天国へ。この流れなら無理がありません。

一日の組み立て(例)

朝8〜10時にカオソーイ → 昼はワローロット市場で買い出しと軽くつまむ → 14〜16時はニマンで休憩 → 17時以降に日曜市か北門の屋台。「麺は午前、市場は昼、屋台は夜」と覚えておけば、店が閉まっていて空振りする事故が防げます。

チェンマイは旧市街がコンパクトなので、このくらいなら歩きとソンテウで十分回れます。泊まる場所で動きやすさが変わるので、チェンマイのホテル選びも先に決めておくと楽です。

時期については、乾季の11月から2月がいちばん歩きやすいです。3月から4月は煙害が出る年があるので、屋台で長く外にいる予定ならタイのベストシーズンの記事を見て日程を決めてください。入国の準備はタイ入国2026の最新ルールに、持ち物はタイ旅行の持ち物リストにまとめてあります。

バンコクの濃い味とはまた違う、ハーブとスパイスの効いた北タイの料理。まずはカオソーイの一杯から始めれば、チェンマイの食の楽しさはすぐに分かるはずです。

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