フランクフルトって観光スポットが多い街ではないけど、一度は絶対に行ってほしいエリアがあります。
マイン川の南側に広がるザクセンハウゼン(Sachsenhausen)です。石畳の路地に木組みの古い建物が並んで、居酒屋の灯りが薄暗い夜を照らしています。初めて来たのは2003年、学生でお金がなくてユースホステル泊まりの頃。近くをぶらっと歩いたら絵に描いたようなヨーロッパの居酒屋街が広がっていて、長時間フライトの疲れが一気に飛びました。
以来、フランクフルトに立ち寄るたびに必ず来るエリアになっています。
この記事でわかること
ザクセンハウゼンへのアクセス方法、アプフェールワインが飲める老舗レストラン(2026年6月現況確認済)、夜の歩き方と食べておきたいドイツ料理。
ザクセンハウゼンってどんなエリア
フランクフルト中央駅からマイン川を渡った南側にある旧市街エリアが、ザクセンハウゼン(Sachsenhausen)です。
12世紀の書物にもその名が登場する古い地区で、石畳の小路に木組みの家屋が今も残っています。昔から居酒屋が集まるエリアで、夜になると観光客よりもローカルな常連客で賑わいます。フランクフルトの他の観光スポット(レーマー広場やシュテーデル美術館)と違って、暮らしに近い空気感があって、それが好きです。
ここが有名な最大の理由が、アプフェールワイン(Apfelwein)です。リンゴを発酵させたシードルで、16世紀にワインの不作があった際にこの地で生まれたと言われています。ザクセンハウゼンはアプフェールワインの産地として知られていて、自家製を出す居酒屋が今も点在しています。

中央駅からの行き方
フランクフルト中央駅から意外と近いです。一番楽なのはトラム(路面電車)です。
14番か18番に乗って「Frankensteiner Platz(フランケンシュタイナー・プラッツ)」で降りると、居酒屋街のほぼ中心に出られます。乗車時間は5〜7分ほどです。チケットは1回乗車券(Einzelfahrt)をトラム内の機械か駅のホームで買えます。
SバーンはLokalbahn駅(Lokalbahnhof)かSüdbahnhof駅が最寄りです。どちらもエリアまで歩いてすぐで、10分以内に着けます。
天気が良ければ徒歩も悪くないです。中央駅からマイン川に架かる橋を渡って、川沿いを歩きながら向かえます。所要20〜25分で、橋の上からの景色も楽しめます。
| 手段 | 降車駅・目安 | 所要時間 |
|---|---|---|
| トラム14/18番 | Frankensteiner Platz下車 | 約5〜7分 |
| Sバーン(S3/S4等) | Lokalbahnhof または Südbahnhof | 約10分 |
| 徒歩 | マイン川を渡って南へ | 約20〜25分 |
中央駅グルメも合わせて楽しむなら
昼間に中央駅でソーセージを食べて、夕方からトラムでザクセンハウゼンへ移動するのが個人的に好きな流れです。
アプフェールワインを飲む
ザクセンハウゼンに来たら、一度はアプフェールワインを飲んでみてください。
かなり酸っぱい飲み物で、初めて飲んだ時は正直「うーん」となりました。ただ、「Schorle(ショルレ)」と注文するとソーダで割ったものが出てきて、これだとぐっと飲みやすくなります。現地の人でもショルレで飲む人は多いので、まずはそこから試してみてください。

老舗はいくつかあります。
Apfelwein Wagner(アプフェールワイン・ヴァーグナー)は1931年創業、Schweizer Str. 71にあります。観光ガイドには必ず出てくる店ですが、ローカルの常連も多く観光地っぽくはありません。毎日11時から深夜0時まで営業しているので、昼間に来ることもできます(2026年6月確認)。
Klaane Sachsehäuser(クラーネ・ザクセホイザー)は1886年創業、Neuer Wall 11。月〜土の16時から深夜0時(日曜定休)です。2023年に新オーナーになって若返ったと聞きますが、雰囲気はローカル感が強いままです。
Zur Buchscheer(ブッフシャー)は1876年創業という老舗中の老舗で、自家製アプフェールワインとフランクフルト郷土料理を出しています。
注文の仕方メモ
「Apfelwein, bitte」だとそのままサーブされます。酸味が苦手なら「Schorle, bitte(ショルレ・ビッテ)」でソーダ割りになります。
シュニッツェルとグリューネゾーセも食べておく
アプフェールワインのお供に、フランクフルト名物の料理も押さえておきましょう。
まずシュニッツェル(Schnitzel)。豚肉を薄く叩いて揚げた料理で、日本のカツレツに近いです。フランクフルト名物の「グリューネゾーセ(Grüne Soße)」という7種のハーブを使ったソースと組み合わせるのがこのエリアの定番で、緑色のソースは爽やかなハーブの香りが揚げ物の後味をさっぱりとまとめてくれます。

もう一つ試してほしいのがハントケーゼ・ミット・ムジーク(Handkäse mit Musik)です。発酵させた白いチーズに酢玉ねぎをかけたもので、見た目は地味ですがアプフェールワインと一緒に食べると異様に合います。「ムジーク(音楽)」という名前は、食後のお腹の音のせいというドイツのジョークから来ているそうです(笑)。
ザクセンハウゼンのほぼどの居酒屋でも、シュニッツェル・グリューネゾーセ・ハントケーゼの3つはメニューにあります。どれも2〜15ユーロ前後の手頃な価格帯です(2026年時点・為替変動あり)。
夜の路地を歩く
ザクセンハウゼンのメインエリアはグローセ・リッター小路(Große Rittergasse)周辺です。そこから横に伸びる細い路地をぶらぶら歩くのが、個人的には一番楽しい時間です。

昔ながらのアプフェールワイン居酒屋に加えて、アメリカンスポーツバーのフーターズ(Kleine Rittergasse 4-8 / 月〜金18時〜深夜、土12時〜深夜)なども入っていて、新しい店も少しずつ増えました。ただ路地の雰囲気自体は、2003年に初めて来た時と変わっていません。石畳と木組みの建物は今もそのままです。
ベストタイムは夕方から夜です。16時以降に来ると大抵の居酒屋が開いていて、外テーブルに人が出始めます。朝方はゴミが残っていたりするので、夕方以降に来るのがおすすめです。
フランクフルト滞在で組み込む
フランクフルトはヨーロッパ最大のハブ空港があるので、乗り継ぎや1泊だけの滞在になることも多いです。
短い滞在でザクセンハウゼンを組み込むなら、昼間に中央駅のグルメエリアを楽しんでから、夕方にトラムでマイン川を渡るルートが効率的です。アプフェールワインを1〜2杯飲んで食事して帰るだけで2〜3時間は楽しめます。
ヨーロッパへのフライトをビジネスクラスで組む場合も、フランクフルト経由でザクセンハウゼンに立ち寄る価値は十分あります。欧州最大のハブだからこそ、寄り道がしやすいのもここの利点です。
ザクセンハウゼン 要点まとめ
トラム14/18番「Frankensteiner Platz」が一番楽です。アプフェールワインはまず「Schorle(ショルレ)」で頼んでみてください。16時以降に来ると雰囲気が出ます。Apfelwein Wagner(Schweizer Str. 71 / 毎日11時〜深夜)が外れなしの定番。食事はシュニッツェル+グリューネゾーセで、つまみにハントケーゼも試してみてください。
—





