関西空港のグルメは保安検査の後が正解|2026年に24店舗増えたT1
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関西空港で、いつ、どこで食べるか。

僕はタイに行くのにこの空港を何度も使っていて、そのたびに同じことをしていました。チェックインを済ませたら、保安検査を通る前にとりあえず腹を満たしておく。カレーでもうどんでも何でもいいから、出国してしまう前に食べておく。

理由は単純で、出国した先には大した店がなかったからです。搭乗ゲートの近くにカフェとハンバーグの店があるくらいで、腰を据えて食べる場所ではありませんでした。

その前提が、2026年6月2日に終わりました。

先に押さえておくこと

2026年6月2日にT1リノベーションの全工程が完了し、保安検査と出国審査を通った後のエリアに24店舗が新しく加わりました。国際線エリアの面積は改修前の約1.6倍です。和食のフードコートまでできたので、今は出国してから食べるほうが選択肢が多い。ただし早朝便だけは話が別で、こちらは検査前に食べておくのが正解のままです。

「検査の前に食べておけ」はもう古い話になりました

関西空港の食事について書かれた日本語の記事は、ほぼ全部が「保安検査を通る前に食べておくこと」を勧めています。

これは間違いではなくて、少し前まではそれが正解でした。T1の国際線出発エリアは、2023年12月にいったん新しくなったものの、飲食は数えるほど。搭乗までの時間をつぶすにはカフェで十分、という規模だったんです。

ところが2026年6月2日、関西エアポートが国際線の新商業エリアをオープンさせました。2021年に始まったT1リノベーションの最終工程で、これで全部の工事が完了しています。

リノベーションが完了した関西国際空港第1ターミナルの国際線出発エリア
※画像はイメージです

追加されたのは24店舗。2023年12月にできた国際線出国エリアの中央部を、南北に拡張した区画です。国際線エリアの面積は改修前の約1.6倍になりました。

面白いのは、この情報がまだほとんど日本語のブログに反映されていないことです。この記事を書くために上位の記事をひととおり読みましたが、8月に更新されているものでさえ「国際線の商業エリアは2026年秋に拡張予定」と書いたままでした。もう終わってます。

6月に増えたのは、出国してからの24店舗です

新しく入ったのは物販が中心ですが、飲食も相当な数が増えました。しかも空港にありがちな「とりあえずのカフェ」ではなく、わざわざ来る種類の店が並んでいます。

いちばん大きいのは、和食のフードコート「和食 washoku」ができたことだと思います。佐海屋、海老一、鳥匠、どうとんぼり神座という顔ぶれが入っていて、これが国内の空港では初めての業態だそうです。

店名 どんな店 特記
フードコート「和食 washoku」 佐海屋・海老一・鳥匠・どうとんぼり神座が入る和食のフードコート 国内空港初・関西初
クリスタル・ジェイド 翡翠拉麺小籠包 小籠包と拉麺 関西初
コビスト(ビフテキのカワムラ) 神戸の老舗が手がける肉の店 国内空港初・関西初
釜めしとお抹茶「紬」 釜めしと抹茶 国内空港初・関西初
ウルフギャング・パック・キッチンカウンター 新業態のカウンター 新業態
フレッシュ ハンバーガー 関西初
バーガーキング ハンバーガー
タリーズコーヒー カフェ
福寿園 日本茶 新業態

新エリアは Wall Side、Magnet、Fun、Peaceful、Apron Side という5つの区画に分かれていて、飲食はこのうち Magnet、Fun、Peaceful、Apron Side に散っています。区画ごとに雰囲気を変えてあるらしく、賑やかに食べたい人と静かに待ちたい人で行き先が分かれる作りです。

ここで正直に書いておくと、僕はこの新エリアをまだ自分の足で歩いていません。ここまでの店名と構成は、関西エアポートの発表と空港公式のレストラン一覧で確認したものです。次に関空からタイに飛ぶときに実際に食べて、この記事に追記します。

出国してから食べられるものは、もうひととおり揃っています

新エリアの24店舗だけでなく、既にあった店も含めると、保安検査後の飲食はかなりの数になりました。

空港公式のレストラン一覧を「第1ターミナル・保安検査後・国際線」で絞り込むと、ラーメン、寿司、うどん、鶏料理、ハンバーガー、カフェ、それにビールを出す店まで並びます。神座Premium、築地孫右衛門、MENSHO、日本の食堂、KIX BEER、PRONTO、SEGAFREDO CAFFE、OnigiriBurger といったところです。

関西空港の保安検査後エリアにある和食フードコートのイメージ
※画像はイメージです

つまり、「出国したら食べるところがない」という心配はもうしなくていいということです。海外に出る直前に日本の飯を食っておきたい、という旅行者のいちばん多い欲求に対して、選べる状態になりました。

タイに向かう便に乗る人にとっては、これが地味に効きます。バンコクに着いてしまえばしばらく日本食からは離れるので、最後の一杯をラーメンにするか寿司にするかで悩めるのは悪くない時間です。

出国審査を通ったら戻れません
当たり前の話ですが、国際線は保安検査と出国審査を抜けたら一般エリアには戻れません。検査前に見つけた店に「後で寄ろう」は効かないので、どちらで食べるかは検査を通る前に決めておいてください。

それでも検査の前で食べたほうがいい人がいます

新エリアができたからといって、全員が出国後まで我慢すればいいわけではありません。検査前で食べるべきケースは、はっきり2つあります。

ひとつは早朝の便に乗る人です。関空の朝は早く、始発のリムジンバスや電車で着くと空港が動き出す前に到着してしまうことがあります。この時間帯に確実に開いているのは、検査を通る前のエリアのほうです。

空港公式の一覧では、エアロプラザの「ザ・ブラッスリー」が5時45分から、PRONTOが7時から。T1の2階にあるマクドナルドは24時間営業と表記されています。出国後の店が何時に開くかは店によってばらつきがあるので、6時台に何か腹に入れたいなら検査前で済ませるほうが確実です。

もうひとつは時間に余裕がない人です。関空の保安検査は混む時間帯だと読めません。11時半から13時半あたりのピークにかかると、検査の列だけで想定が崩れます。ゲート前でパンをかじる羽目になるくらいなら、チェックイン後すぐに検査前で食べてしまうほうが精神衛生上いいです。

早朝の関西国際空港の出発フロアと朝食のイメージ
※画像はイメージです

検査前のT1にある店も、大阪らしい顔ぶれです。カレーハウスサンマルコ、自家製麺の杵屋麦丸、たこ焼割烹のたこ昌、まいどおおきに食堂の関空食堂、どうとんぼり神座。それに551蓬莱が2階にあります。

551の豚まんは、僕は毎回ここで買います。冷蔵の持ち帰りも売っていて保冷バッグも置いてあるので、実家や職場への手土産をここで片付けてしまう人も多いはずです。ただし豚まん狙いなら保安検査を通る前に寄っておいてください。公式の保安検査後の一覧には見当たらないので、出国してから探すのは分が悪いです。

出発時刻から逆算すると、迷わなくなります

結局のところ「何時の便か」で答えが決まります。僕の組み立て方はこうです。

出発時刻 どこで食べるか 理由
朝7時〜9時台 検査前(エアロプラザ・T1の早朝営業) 出国後の店が開く前に搭乗時刻が来る
昼11時〜14時台 検査を先に抜けて出国後 検査の混雑ピークを避けられる。新エリアの本領
夕方15時〜18時台 出国後 いちばん余裕がある時間帯。フードコートを使い倒せる
夜19時以降 出国後。ただし閉店時刻を確認 遅い時間は開いている店が絞られる
時間がない・検査が混んでいる 検査前で即決 ゲート前で慌てるより確実

営業時間は店ごとに違いますし、改装直後で変わることもあります。決め打ちで行くのではなく、空港公式のShop & Dineのページを出発前日に一度開いておくと安心です。この記事の情報も2026年8月時点のものです。

混雑を読むうえでの割り切り
関空の保安検査は時期と時間帯で待ち時間が大きく振れます。連休や年末年始は普段の感覚が通用しないので、食事の予定は「食べられたら儲けもの」くらいに置いて、検査を先に抜けることを優先してください。

タイに飛ぶ日は、食事以外にもここで片付けます

関空発の便に乗るなら、食事のついでに済ませておきたいことがいくつかあります。空港で片付くものと、現地で買ったほうが安いものが分かれるので、そこを間違えないのが大事です。

両替は、僕は日本で全部替えないようにしています。バンコクは市内の両替所のほうがレートがいいので、空港では最低限にとどめるのが基本です。この使い分けはバンコクの両替の記事に詳しく書きました。

通信も同じで、日本の空港でレンタルWi-Fiを借りるより、タイのSIMとeSIMの記事で書いた方法のほうが安く済みます。ちなみに現地でスマホやSIMを失くしたときの動き方はSIMを失くしたときの記事にまとめてあります。

持ち物で忘れがちなのが変換プラグです。タイのコンセント事情はタイの電圧とプラグの記事にまとめましたが、結論だけ言うと日本のプラグはそのまま挿さります。荷物全体の詰め方はタイ旅行の持ち物リストを見てください。

入国関係の手続きは年ごとに変わるので、出発前にタイの入国手続きの記事で最新の形を確認しておくと空港で慌てずに済みます。予算の全体像はタイ旅行の予算の記事にあります。

関西国際空港の保安検査場に向かう国際線出発客のイメージ
※画像はイメージです

乗る便によって空港での過ごし方も変わります。関空からバンコクへの便についてはエアアジアのフラットベッドの搭乗記を、ラウンジを使える便ならアシアナの関空発ビジネスクラスの記事を書いているので、あわせてどうぞ。

関空の食事でよく迷うところ

出国後に和食を食べられますか

食べられます。2026年6月2日にできた「和食 washoku」というフードコートに、寿司、天ぷら、鶏料理、ラーメンの店が入っています。既存の店も含めると、保安検査後だけで和食の選択肢はかなりあります。

早朝の便でも食事できますか

検査を通る前なら大丈夫です。エアロプラザの「ザ・ブラッスリー」が5時45分から、T1のマクドナルドは公式の一覧で24時間営業と表記されています。出国後のエリアは店によって開店時刻が違うので、早い便なら検査前で済ませるのが安全です。

551蓬莱の豚まんは出国してからでも買えますか

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保安検査を通る前の2階にあるので、そこで買ってください。公式の保安検査後の店舗一覧には見当たらないので、出国してから探すのはおすすめしません。持ち帰り用の冷蔵の豚まんもここで買えます。

何時間前に空港に着けばいいですか

国際線なら2時間半から3時間前が目安です。食事をゆっくりしたいなら3時間前に着いて、チェックインと保安検査を先に抜けてしまってから出国後のエリアで食べるのがいちばん落ち着きます。

検査前と検査後、どっちのほうが混みますか

時間帯によります。昼のピークは検査の列そのものが長くなるので、先に抜けてしまったほうが結果的に空いた店に座れることが多いです。逆に朝は出国後の店がまだ開いていないので、検査前のほうが確実です。

空港グルメで他におすすめの空港はありますか

新千歳空港のラーメン道場は、乗り継ぎでも寄る価値があります。新千歳空港で朝ラーを食べた記事に実食のレポートを書きました。

長いこと「関空は検査前に食べておく空港」だと思って動いてきたので、この6月の変化は僕にとってはけっこう大きな話でした。次に関空からバンコクに飛ぶときは、時間を多めに取って、出国してからゆっくり食べるつもりです。日本を出る前の最後の一食が選べるようになったというのは、旅の始まりとしては悪くありません。

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