バンコクで暑さにやられた日の昼ごはんは、モールのフードコートに逃げ込むのがいちばん楽です。
冷房が効いていて、写真つきのメニューを指させば注文できる。タイ語が読めなくても困らないし、屋台より衛生面の心配も少なくて済みます。
僕はタイに30回以上通ってきましたが、フードコートと一口に言っても、バンコクでは施設ごとに性格がかなり違います。この記事では、旅行者が使いやすい大型モールのフードコートを、安さ・有名店・地方料理という目的別に比べて、カードの使い方や混む時間まで整理していきます。
どこに行くか先に決めておくと楽です
とにかく安く食べたいならターミナル21アソークのPier 21、屋台の有名店の味をまとめて試したいならサイアムパラゴンのGourmet Eats、タイ各地の料理を食べたいならセントラル・エンバシーのイータイです。Pier 21はプリペイドカード方式で、残った残高はその日のうちに館内のカウンターで返金してもらう仕組みです。
主要なフードコートを比べる
まずは、旅行者が行きやすい場所にある5か所を並べてみます。どこもBTSの駅から近く、営業時間はおおむね10時〜22時です。
| フードコート | 場所 | 営業時間 | 1皿の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Pier 21 | ターミナル21アソーク 5階 | 10:00〜22:00 | 40〜90バーツ前後 | 安さと品数で選びたい人 |
| Gourmet Eats | サイアムパラゴン G階 | 10:00〜22:00 | 50〜200バーツ前後 | 有名店の味を試したい人 |
| イータイ(Eathai) | セントラル・エンバシー LG階 | 10:00〜22:00(21:30閉店とする情報もあり) | 100〜300バーツ前後 | 地方のタイ料理を食べたい人 |
| FoodWorld | セントラルワールド 7階 | 10:00〜22:00 | 60〜150バーツ前後 | 買い物ついでに軽く済ませたい人 |
| SookSiam | アイコンサイアム G階 | モールに準じる | 100バーツ前後〜 | 川沿い観光とセットにしたい人 |
価格はガイドや記事によって幅があり、同じ施設でも店ごとに差があります。表の金額は2026年に出ている情報をもとにした目安として見てください。

安さで選ぶならターミナル21のPier 21
Pier 21は、アソークのショッピングモール「ターミナル21」の5階にあるフードコートです。階ごとに世界の都市をテーマにしたモールで、5階はサンフランシスコがテーマになっています。
ここのいちばんの魅力は値段です。2026年の情報では、1皿40〜90バーツほど、安いものなら30バーツ台からという紹介もあります。日本円にすると200円前後から食べられるので、モールの中とは思えない安さです。
パッタイのような定番のタイ料理を、小さな店が並ぶなかから選べる形です。BTSアソーク駅とMRTスクンビット駅のすぐそばなので、スクンビットに泊まっているなら一度は使う場所だと思います。
昼と夜のピークは避けたい
Pier 21は、昼は11時45分〜13時30分ごろ、夜は18時30分〜20時ごろが混み合うと紹介されています。11時台の早めの時間か、20時30分以降に行くと席を探しやすいです。
有名店の味をまとめて試せるGourmet Eats
サイアムパラゴンのG階にあるGourmet Eatsは、屋台や食堂の有名店が集まったフードホールです。2020年の改装で今の名前になり、それ以前の「パラゴン・フードホール」の名前で紹介している古いガイドもあります。
パラゴンの公式サイトでは、ミシュランのビブグルマンに選ばれた屋台の名店と、国内外の人気店を集めた場所として紹介されています。2026年8月のタイの大手紙の記事では、ティップサマイのパッタイ、プラトゥーナムのカオマンガイ、イェンタフォー(ピンク色のスープの麺)の店などが名前を挙げられていました。

旧市街まで行かないと食べられない店の味が、BTSサイアム駅直結の場所でまとめて試せるのは大きいです。ティップサマイの本店についてはバンコクのパッタイの記事に、プラトゥーナムのカオマンガイについてはバンコクのカオマンガイの記事に詳しく書いています。
値段はPier 21より上で、1皿50〜200バーツほどが目安です。本店の空気感を味わうなら本店、時間がない日や火曜定休を避けたい日はここ、と分けて考えると使いやすいです。
Gourmet Eatsは、プロンポン駅のエムクオーティエやエンポリアム、エムスフィアにも同じ名前のフードコートがあります。スクンビット側に泊まっているなら、そちらも候補になります。
タイ各地の料理を食べるならイータイ
イータイは、BTSプルンチット駅に近いセントラル・エンバシーの地下(LG階)にあるフードコートです。バンコクの料理だけでなく、タイの北部・東北部・南部の郷土料理を一か所で食べられるのが特徴です。
南部のライスサラダのカオヤムのように、バンコクの屋台ではあまり見かけない料理に出会えるのがここの面白さです。値段は1皿100〜300バーツほどと、紹介したなかでは高めです。
営業時間の食い違い
2026年8月のタイの大手紙は毎日10時〜22時としていますが、2026年9月に更新された旅行ブログでは21時30分閉店となっています。遅い時間に行くなら、21時ごろまでに着くようにしておくと安心です。
冷房の効いたモールの地下なので、屋台料理を食べてみたいけれど、路上で食べるのはまだ少しこわい、という人の最初の一軒にもちょうどいいと思います。
買い物ついでならFoodWorldとSookSiam
セントラルワールドの7階にあるFoodWorldは、1皿60〜150バーツほどの手頃なフードコートです。サイアムからチットロムにかけて買い物をしている途中で、軽く一食済ませたいときに使いやすい場所です。
チャオプラヤー川沿いのアイコンサイアムには、G階にSookSiamがあります。タイの水上マーケットを屋内に再現したフロアで、地方の料理や雑貨の店が並んでいます。行き方や川沿いの回り方はアイコンサイアムの記事にまとめています。

サイアム駅まわりで、フードコート以外の食堂や麺の店も見ておきたいなら、サイアムスクエアのグルメの記事が参考になると思います。
プリペイドカードの買い方と返金の注意
バンコクのフードコートで最初に戸惑うのが、支払い方法です。Pier 21では、各店で現金を払うのではなく、入口近くのカウンターでプリペイドカードを買って、そのカードで支払う仕組みになっています。
| 流れ | やること |
|---|---|
| 入るとき | カウンターで現金を渡してカードにチャージする(100バーツから) |
| 注文するとき | 各店でカードを渡す、または端末にかざして支払う |
| 足りなくなったら | 同じカウンターで追加チャージする |
| 帰るとき | カードを返して、残った金額を現金で受け取る |
注意したいのは返金のタイミングです。2026年のガイドでは、残高の返金はその日のうち、しかも館内でしか受けられないと書かれています。モールを出てしまうと取り戻せないので、食べ終わったらカードを持ったまま帰らないようにしてください。
チャージの金額は、最初は少なめで十分です。2人で1皿ずつとドリンクなら、200〜300バーツほど入れておけば足りることが多く、足りなければその場で追加できます。
他の施設の支払い方法は、カード式のところもあれば、店ごとに払うところもあり、キャッシュレス決済のキャンペーンが出ている施設もあります。当日の方式は、入口のカウンターや案内表示で確認するのがいちばん確実です。

ビールは11時から買えるようになった
フードコートで昼からビールを飲みたい人もいると思います。タイでは長いあいだ、お酒を売れるのが11時〜14時と17時〜24時に限られていて、14時〜17時は買えない時間帯がありました。
タイ国政府観光庁の案内によると、2026年5月29日からは原則として11時〜24時まで販売できるようになっています。ただし、選挙の日や大きな仏教の祝日などは販売が止まることがあります。
フードコートの中にお酒を売る店があるかどうかは、施設ごとに違います。飲めることを前提にするより、ドリンクの店にあればラッキーくらいに考えておくのがいいと思います。
僕ならこう使い分ける
はじめてのバンコクで1か所だけ選ぶなら、僕はサイアムパラゴンのGourmet Eatsをすすめます。有名店の料理を少しずつ試せるので、旅の後半に「どの店の本店に行くか」を決める下見にもなるからです。
スクンビットに泊まっていて、毎日の昼ごはんを安く済ませたいなら、Pier 21が向いています。値段が安い分、何回か通っていろいろな料理を試すのに向いた場所です。
旅の予算全体のなかで食費をどう考えるかはタイ旅行の予算の記事に、フードコート以外のローカル食堂はバンコクのランチの記事にまとめています。モールの中のスーパーで惣菜やお土産を見るなら、グルメマーケットの記事も合わせてどうぞ。
行く前にこれだけ
Pier 21はプリペイドカード方式で、残高の返金は当日・館内のみです。イータイは閉店時刻が情報源で割れているので、夜は早めに。表の価格は2026年の情報をもとにした目安なので、出かける前にGoogleマップで当日の営業を確認しておくと安心です。





