バンコクの朝ごはんは古い食堂で|お粥とカヤトーストと公園の屋台
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バンコクの朝は早いです。日が昇るころには、お粥の鍋から湯気が上がり、揚げパンの屋台が油を温めはじめます。

ホテルの朝食ビュッフェも楽ですが、せっかくなら街の朝ごはんを一度は食べてみてほしいと思っています。暑くなる前の時間帯は歩くのも楽で、観光の前に一食済ませておくと一日の動きがかなり軽くなります。

僕はタイに30回以上通ってきましたが、朝ごはんに関しては、昔からある食堂や屋台のほうがホテルよりずっと印象に残ります。この記事では、旅行者が電車で行きやすい場所にしぼって、バンコクの朝ごはんの選び方を開店時刻と最寄り駅込みで整理していきます。

迷ったらこの3か所から

お粥ならチャルンクルン通りのジョークプリンス、カヤトーストと目玉焼きの洋風朝食ならMRTサムヨート駅前のオンロクユン、屋台をいくつか食べ比べたいなら2026年4月に開いたルンピニ公園のホーカーセンターです。どこも朝6時前後から開いていて、9時を過ぎると混雑や売り切れが出はじめます。

朝ごはんの行き先を比べる

まずは、この記事で紹介する場所を並べてみます。営業時間は情報源によって差があるので、表には朝の開店時刻を中心に載せています。

場所 食べるもの 朝の開店 最寄り駅 予算の目安
ジョークプリンス 炭の香りのお粥(ジョーク) 6:00 BTSサパーンタクシン駅 40〜70バーツ前後
オンロクユン カヤトースト・目玉焼き・ミルクティー 5:30〜6:00 MRTサムヨート駅 多くの品が100バーツ未満
エクテンプーキー カヤトースト・点心・コーヒー 4:00〜5:00 MRTワットマンコン駅 カヤトースト60バーツ前後
ルンピニ公園ホーカーセンター 屋台の麺・ご飯もの・甘味 5:00 BTSサラデーン駅 屋台ごとに異なる
ゴーアン(ピンクのカオマンガイ) カオマンガイ 6:00 BTSチットロム駅(徒歩15分ほど) 50バーツ〜

金額はガイドや口コミの時期によって幅があり、2024〜2026年に出ている情報をもとにした目安です。為替でも感覚は変わるので、だいたいの基準として見てください。

早朝のバンコクの食堂で湯気の立つお粥と揚げパンが並ぶテーブル
※画像はイメージです

お粥を食べるならチャルンクルン通りのジョークプリンス

タイの朝ごはんの定番は、ジョークと呼ばれる米の形がなくなるまで煮込んだお粥です。日本のお粥よりとろっとしていて、豚肉の団子や生姜、卵を入れて食べます。

ジョークプリンスは、バンラック地区のチャルンクルン通りにあるジョークの老舗です。ミシュランガイドでビブグルマンに選ばれてきた店で、お粥にほんのりと焦がしたような香ばしさがあるのが特徴とされています。2026年5月のタイの公共放送の記事でも、今のタイの首相が学生時代から通う店として紹介されていました。

場所はBTSサパーンタクシン駅から歩いて5分ほどです。サパーンタクシンはチャオプラヤー川の船着き場がある駅なので、朝にお粥を食べてから船でワット・アルンや王宮のほうへ向かう流れが組みやすいです。船の乗り方はチャオプラヤー川の船の記事にまとめています。

営業時間の食い違い
朝6時に開いて13時ごろにいったん閉め、15時ごろから夜の営業をする二部制という点はどの情報源も同じです。ただ、夜の閉店は23時とするガイドもあれば、2026年5月の記事のように翌3時とするものもあります。朝に行くぶんには気にしなくて大丈夫です。

値段は、2024年のガイドでお粥40バーツ、揚げパンのパートンコーが20バーツでした。2026年9月の英語のガイドでは、豚肉と卵、揚げパンまで入れて60〜70バーツほどとされています。トッピングを足すと上がっていく仕組みなので、最初は卵入りくらいから頼むと選びやすいと思います。

8時前に行くと、具をいろいろ入れた一杯を頼みやすいという紹介もあります。屋外に近い気どらない店なので、朝の涼しいうちに行くのがいちばん気持ちいいと思います。

カヤトーストと目玉焼きの朝ならオンロクユン

お粥より洋風の朝ごはんがいい日は、オンロクユンが合います。チャルンクルン通りの王宮寄り、サーラーチャルームクルン劇場のすぐ隣にある古い喫茶食堂で、MRTサムヨート駅から1分ほどです。

メニューは、ココナッツと卵で作るカヤを添えた蒸しパンやトースト、目玉焼きにハムやソーセージを合わせたプレート、ミルクティーなどです。レビューでは、多くの品が100バーツ未満という声が目立ちます。

古い喫茶食堂のテーブルに並ぶカヤトーストと目玉焼きとミルクティー
※画像はイメージです

営業時間は、6時〜14時30分とする情報と、5時30分〜16時とする情報があります。春節とソンクラーンの時期は休むとされているので、1月下旬〜2月の旧正月や4月中旬に行く人は注意してください。

週末は行列を覚悟
口コミでは、混む時間帯に15〜45分ほど待ったという声があります。2025年12月のレビューには「油っぽくて期待ほどではなかった」という感想もあり、評価はわりと分かれる店です。味よりも、昔ながらの店の空気を楽しみに行くつもりのほうが満足しやすいと思います。

サムヨート駅からはワット・ポーや王宮にも近いので、観光の初日の朝にここで食べてから寺院めぐりに出るのが、移動のむだが少ないです。

ヤワラートの朝はエクテンプーキーと揚げパンの屋台

中華街のヤワラートは夜のイメージが強いですが、朝にも顔があります。パッサイ通りにあるエクテンプーキーは100年を超える古い喫茶店で、カヤトーストが60バーツほどで食べられます。

開店はかなり早く、Time Outは毎日5時〜19時、別のガイドは平日4時〜19時、週末は20時までとしています。2023〜2025年の口コミでは、セイロンのミルクティーと卵を浸して焼いたパンをすすめる声が多いです。

早朝の中華街の路地で揚げパンを揚げる屋台と豆乳の入ったグラス
※画像はイメージです

ヤワラートの朝は、ワット・マンコン周辺の路地に揚げパンと豆乳の屋台が出る時間でもあります。夕方から夜にかけての食べ歩きの回り方はヤワラートの食べ歩きの記事に書いているので、夜と朝で2回行くのもありです。

屋台を食べ比べるならルンピニ公園のホーカーセンター

2026年に入っていちばん大きな変化は、ルンピニ公園の横にバンコク都が運営するホーカーセンターができたことです。シンガポールの屋台街を手本にした場所で、2026年4月10日にソフトオープンしました。

屋根付きの屋外フードコートに屋台が並び朝の光が差し込む公園脇の様子
※画像はイメージです

場所はラチャダムリ通り側の5番ゲートの脇で、チュラロンコン病院の向かいです。開業時の報道ではBTSサラデーン駅の6番出口からの行き方が案内されていました。公園の地図アプリのピンは別の入口を指すことがあるので、「5番ゲート」を目印にすると迷いにくいです。

営業は朝と夜の二交代制で、朝の部が5時〜16時、夜の部が16時〜24時です。1つのシフトに最大88の屋台が入り、朝と夜で出ている店が入れ替わります。もともと近くの歩道に出ていた屋台が優先して入っているので、観光客向けに作った場所というより、地元の人の朝ごはんの場所に近い雰囲気です。

行く前に知っておきたいこと
屋根はあっても壁のない半屋外で、冷房はありません。支払いはQRコード決済に対応していますが、海外の銀行アプリでは使えないことがあるので、小額のバーツ札を持っていくと安心です。開業時の報道では、人気の屋台は路上のころより5〜10バーツほど値上がりしたとされていました。

公園は4時30分から開いていて、朝は走ったり体操したりする人でにぎわいます。少し早起きして公園を歩き、そのあとホーカーセンターで麺を一杯、という朝の過ごし方はかなり気持ちがいいと思います。

スクンビットに泊まっているなら電車で1駅か2駅動く

アソークやプロンポンなどスクンビット通り沿いに泊まっていると、近くで古い朝ごはんの店を探すのは少し難しいです。駅のまわりはカフェやホテルが中心で、10時に開くカフェも多いからです。

いちばん楽なのは、MRTでスクンビット駅からルンピニ駅まで3駅動いて、ルンピニ公園で朝ごはんにする方法です。お粥が食べたい日はBTSでサパーンタクシン駅まで出れば、ジョークプリンスまで歩けます。

早朝のバンコクで高架鉄道の駅へ向かう歩道と朝日に照らされたビル街
※画像はイメージです

もう少し近場で済ませたいなら、クロントイ市場のあたりも朝から動いている地区です。僕が2018年に食べたクロントイのモーファイ(豚の内臓の鍋)の店も、朝7時から昼過ぎまでの営業でした。そのときの話はクロントイのモーファイの記事に書いています。

ホテルの朝食を軸にしたい人は、エリアごとのホテル選びをバンコクのホテルの記事にまとめています。電車の乗り方や1日の移動はバンコクの交通の記事も合わせてどうぞ。

月曜と時間帯で外さないために

バンコクでは、月曜日を歩道の清掃日として路上の屋台を休ませる運用が続いています。実際の守られ方は場所によってまちまちですが、路上の屋台を目当てにするなら月曜は外したほうが無難です。店舗を構える食堂やホーカーセンターは、この影響を受けません。

時間帯ごとの朝ごはんの店の様子は、だいたい次のとおりです。

時間帯 街の様子
5:00〜6:00 ホーカーセンターや早い喫茶店が開きはじめる
6:30〜8:30 出勤前の人でいちばん混む
9:00〜10:00 揚げパンの屋台が片付けに入り、人気の品が売り切れはじめる
10:00以降 カフェが開きはじめる。古い食堂は昼過ぎに閉まる店が多い

いちばんの狙い目は、混雑の山が来る前の6時台です。席を取りやすく、品切れもまだ出ていない時間なので、少し早起きしてでもこの時間に着くようにすると外れにくいです。

朝からカオマンガイを食べたい人は、プラトゥーナムのピンクのカオマンガイ(ゴーアン)も6時に開きます。混む時間帯や緑の店との違いはバンコクのカオマンガイの記事に書きました。

僕ならこう回す

バンコクではじめて街の朝ごはんを食べるなら、僕は初日にオンロクユン、2日目にジョークプリンスという順番をすすめます。初日は見慣れたトーストと卵でお店の空気に慣れて、2日目にタイらしいお粥へ進むと、どちらも気負わずに楽しめるからです。

屋台に抵抗がない人や、何品か少しずつ食べたい人は、ルンピニ公園のホーカーセンターが向いています。路上の屋台より座る場所が整っていて、はじめての屋台デビューにもちょうどいい場所だと思います。

出かける前にこれだけ
朝ごはんの店は6時前後に開き、9〜10時を過ぎると混雑と売り切れが出はじめます。営業時間は情報源で差がある店が多いので、出かける前にGoogleマップで当日の営業を確認しておくと安心です。路上の屋台を目当てにするなら月曜は避けてください。

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