龍多風亜
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心斎橋に、店ごとタイから飛び出してきたようなタイ食堂があります。名前は「龍多風亜」。読み方はリュウタフアです。

僕はタイに行くと1週間くらい3食タイ料理で通すくらいタイ飯が好きで、この店のことは前からずっと気になっていました。近くによく行く店があって、その行き帰りに必ず前を通っていたからです。

ある日たまたま昼に通りかかったらランチをやっていたので、思い切って入ってみました。以下はそのときの記録と、それから8年が過ぎた2026年現在のメニューと値段の話です。

この記事でわかること

龍多風亜は心斎橋駅6番口から徒歩4分、卓上にタイの調味料セットが置いてあってLEOビールまで飲める本気のタイ食堂です。値段は単品1,000円前後が今の目安で、僕が2018年に食べた「980円でメイン2品」のランチセットは現在の掲載メニューでは確認できませんでした。営業時間は掲載元によって11時開店と17時半開店で割れているので、行く前のひと確認だけはしておいてください。

店の前だけ切り取ると完全にバンコク

まず外観からしてタイです。日本の商店街にあるとは思えない佇まいで、初めて前を通ったときに「なんだこの店」と二度見しました。

看板もタイ文字が踊っていて、日本語の情報量がやたら少ない。この振り切り方が個人的にはかなり好きです。

心斎橋のタイ食堂・龍多風亜の店構え
※2018年に訪れた際の実際の写真です。外観・看板は現在変わっている可能性があります

中に入ると、雰囲気はますますタイに寄ります。バンコクでいうとヤワラート(中華街)の裏道にある食堂みたいな感じで、きれいに整えすぎていないところが逆に本物っぽい。

とくに路面に沿ったオープンキッチンで食材を吊るしているのが、思いっきりタイでした。何度かタイに行ったことがある人なら、この画にピンとくるはずです。

龍多風亜の路面に面したオープンキッチン
※2018年に訪れた際の実際の写真です

同じ空気の本場のほうが気になった人は、ヤワラートの食べ歩きをまとめた記事もどうぞ。まさにこの雰囲気の元ネタみたいなエリアです。

卓上の調味料セットで「あ、本気だ」となる

タイっぽさは内装だけの話ではありませんでした。テーブルに着いてまず目に入ったのが、この調味料セットです。

砂糖、粉唐辛子、ナンプラー、酢漬け唐辛子。タイの食堂に行くとほぼ確実に置いてあるやつで、現地の人はこれで自分好みに味を組み立てます。

龍多風亜の卓上に置かれたタイの調味料セット
※2018年に訪れた際の実際の写真です。卓上の内容は変わっている可能性があります

日本のタイ料理屋はそれなりの数を回ってきましたが、この4点セットを最初から卓上に置いている店を見たのは僕はここが初めてでした。

調味料セットの使い方
そのまま食べて味が物足りないと感じたらナンプラーを少し。辛さが欲しければ粉唐辛子、酸味が欲しければ酢漬け唐辛子を汁ごと少量。砂糖は日本人だと入れる発想がないですが、タイでは麺類に半さじ入れるのが普通です。全部いっぺんに入れず、ひとつずつ足して味の変化を見るのがコツです。

細かいところだとティッシュもタイ仕様でした。日本の一枚ずつ取れるやつではなく、引っ張るとビローンと繋がって出てくるあのタイプです。

一緒に写っているSPYという瓶は、タイでよく見かける飲み物。ずっと何だろうと思っていたんですが、ワインクーラーだと知ったのはこのときでした。

龍多風亜のテーブルにあるタイ式のティッシュとSPY
※2018年に訪れた際の実際の写真です

LEOビールが置いてあるのは地味にすごい

タイのビールというとシンハーが有名で、日本のタイ料理店ならまず置いてあります。でもタイで一番売れているのは実はLEOで、2番手がチャーン、シンハーは3番目です。

そのLEOが、ここには普通に置いてありました。日本ではほとんど見かけないので、これを見つけたときが個人的にはこの日いちばんテンションが上がった瞬間です。

龍多風亜で提供されているタイのLEOビール
※2018年に訪れた際の実際の写真です。取り扱い銘柄は現在変わっている可能性があります

味はシンハーより軽くて飲みやすい方向です。昼に行ったので僕は自重しましたが、この店は夜に来るのが正解だと思います。

僕が食べたのはカオカームーとタイラーメン

このときのランチは、春巻きに加えてごはんもの1品と麺類1品という構成でした。メインが2つ付いてくるので、正直かなり得した気分になります。

龍多風亜のランチメニュー
※2018年に訪れた際の実際の写真です。メニューと価格は現在異なります

ごはんものはカオカームーを選びました。豚をスパイスで煮込んでご飯に乗せた、タイの定番です。

量はタイスタイルでそこまで多くありません。ただ豚肉が口に入れるとほろっとほぐれるくらい煮込まれていて、味もしつこくなく、ほんのり甘さを感じる程度に抑えてあります。ご飯と一緒にかき込むのが正解でした。

龍多風亜のカオカームー(豚煮込みご飯)
※2018年に訪れた際の実際の写真です

麺のほうはタイスタイルのラーメンです。米麺か玉子麺を選べたので、僕は米麺にしました。

スープに赤いものが浮いていて身構えたんですが、飲んでみるとほとんど辛くありません。さっぱりした醤油味で、付け合わせの揚げチャーシューにスープを吸わせてから食べるのがいちばんうまい食べ方でした。

龍多風亜の米麺を使ったタイスタイルラーメン
※2018年に訪れた際の実際の写真です

米麺なのでコシはありません。そこは日本のラーメンとは別物として食べたほうが幸せになれます。

メニューと値段は2018年から変わっている

ここが今回いちばん書いておきたかったところです。上のランチセットは、2026年現在の掲載メニューでは確認できませんでした。

僕が行ったときの記録には「980円」と「920円(税抜)」の両方が残っていて、税込みでだいたい1,000円弱だったはずです。それが今は単品注文が中心の構成になっているようで、価格帯も上がっています。

時点 情報の出どころ 確認できた値段
2018年8月 僕が実際に食べたランチ 春巻き+ごはんもの+麺で980円(税抜920円との記録も)
2022年8月 関西女のプチ日記 カオカームー950円/パッタイ1,078円/LEO 730円/チャーン740円
2024年12月 エスニックマガジン パッタイ1,188円/カオマンガイ1,155円/ガパオライス1,188円

同じパッタイで比べると1,078円から1,188円で、2年ちょっとで110円ほど上がっています。原材料費と円安を考えれば妥当な範囲で、むしろよく踏みとどまっているほうだと思います。

値段について正直なところ
2022年と2024年の価格は、僕が食べた値段ではなく他の方の訪問記に載っていたものです。公式サイトや公式SNSが見つからず、デリバリーサイトも外から中身を確認できなかったので、一次情報での裏取りができていません。あくまで「この年にはこの値段だった」という参考値として見て、最新は店頭かお店に直接確認してください。

営業時間は掲載元でバラバラなので要確認

行く前に必ず見ておいてほしいのがここです。営業時間の情報が、掲載しているサイトによってきれいに割れています。

掲載元 営業時間 定休日
ぐるなび 11:00〜23:00 無休
Yahoo!マップ 11:00開店(閉店時刻の記載なし) 記載なし
NAVITIME 11:00〜翌2:00 記載なし
Retty 17:30〜26:00(L.O.25:30) 日曜
エキテン(2024年2月更新) 17:30〜26:00 年始のみ
僕が行った2018年当時 11:00〜翌5:30 なし(年始のみ休み)

11時開店としているのが4件、17時半開店が2件です。後者2件は定休日まで「日曜」「年始のみ」と食い違っているので、僕は11時開店のほうが実態に近いと見ています。

実際、2024年12月更新のランチ訪問記が11時台の来店で書かれているので、昼に開いているのはほぼ間違いありません。ただ深夜に行くつもりなら閉店時刻だけは電話で確認したほうが安全です。2018年当時の「翌朝5時半まで」は、さすがに今はどこにも載っていません。

龍多風亜の基本情報(2026年9月時点で確認できた範囲)
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-2-32
電話:ぐるなび・Yahoo!マップなどの店舗ページに掲載あり
アクセス:OsakaMetro御堂筋線 心斎橋駅6番口から徒歩4分
営業時間:11時開店の掲載が多数(閉店時刻は23時・翌2時と割れる)
定休日:無休の掲載が主。年始のみ休みの記載あり
予算の目安:単品1,000円前後、ディナーで3,000円まで

行く前に気になりそうなこと

「タイ人がやっている店なのか」はよく聞かれそうなので先に書いておくと、僕が行ったときのスタッフはタイの方でした。スタッフ同士はタイ語で話していて、それがまた店の空気を作っています。接客は日本語なので、そこは何も心配いりません。

「昼は混むのか」も気になるところですが、僕が行った平日12時半はガラガラでした。このあたりはどちらかというと夜のエリアなので、昼間の人通り自体が少ないんです。なんばや心斎橋の中心部はどこも昼混みで落ち着かないので、静かに食べたい日はむしろ穴場になります。

「辛いのが苦手でも大丈夫か」については、僕が食べた2品はどちらも辛くありませんでした。タイ料理は卓上の調味料で自分で辛さを足す文化なので、そのまま食べるぶんには問題ないはずです。

本場のタイ飯と比べたくなったら

この店の良いところは、日本にいながらタイの食堂の空気ごと味わえることです。ただ一度これを食べると、だいたい本場に行きたくなります。

同じカオカームーやタイラーメンを現地で食べ比べたいなら、バンコクのランチをエリア別に探す記事と、ラチャティーウィのローカル食堂でカオパットを食べた話が参考になります。どちらも龍多風亜と同じ、観光客向けに整えていない側のタイ飯です。

関空から発つなら、関西空港のグルメを保安検査後まで含めてまとめた記事もあわせてどうぞ。出発前の最後の一食で迷わなくなります。

結局どういう店か

龍多風亜は、心斎橋でタイの食堂の空気ごと再現している数少ない店です。卓上の調味料セットとLEOビールがある時点で本気度が伝わってきます。値段は単品1,000円前後まで上がりましたが、それでもこの体験ができるなら僕は納得です。昼に静かに食べるか、夜にLEOを飲むか——どちらで行くかだけ決めて、営業時間を一本電話で確認してから向かってください。

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