タイのチップ相場は伝票で決まる|ホテル・マッサージ・タクシーの置き方
スポンサーリンク

タイ旅行の前に「チップっていくら置けばいいんだろう」と気になって調べると、サイトごとに数字がばらばらで余計に迷いますよね。

僕はタイに30回以上来ていますが、チップで迷う場面は毎回だいたい同じです。レストランの会計、ホテルの部屋、マッサージのあと、この3つでほぼ全部です。

そこで今回は、日本語と英語の旅行ガイドを並べて相場の幅を確かめ、伝票の見方とあわせて場面ごとに整理しました。確認日は2026年10月27日です。

先に押さえておくこと

タイのチップは義務ではなく、感謝の気持ちとして渡すものです。迷ったらまず伝票にサービス料(Service Charge)が載っているかを見ます。載っていれば基本は追加なし、載っていなければ小額を置く、という順番で考えると迷いません。

タイのチップは払わないと失礼、というものではありません

タイはアメリカのように「チップ込みで給料が成り立っている」国ではありません。屋台や街の食堂で払う人はほとんどいないですし、置かなかったからといって嫌な顔をされることもまずないです。

一方で、観光客が多いホテルやスパでは、気持ちとして小額を渡す習慣がしっかり根づいています。

タイのレストランでテーブルに置かれた伝票とバーツ札のイメージ
※画像はイメージです

ちなみに、タイ政府観光庁などの公式な「チップはいくら」という基準は、調べた範囲では見つかりませんでした。この記事の相場は旅行会社やガイドサイトが出している目安で、だからこそサイトによって数字に幅があります。

レストランは伝票の「++」とサービス料を先に見る

レストランでいちばん大事なのは、メニューの値段の横にある「++」という印です。

これは「この値段にサービス料とVAT(付加価値税)が上乗せされます」という意味です。ホテルやショッピングモールの中、観光客の多いエリアのレストランでよく見かけます。

伝票に載るもの 割合 中身
サービス料(Service Charge) 10%前後が多い 店が決めて上乗せする料金。法律で決まったものではない
VAT(付加価値税) 7% 国の税金。本来は10%だが、減税措置で7%に据え置かれている

サービス料がすでに伝票に入っているなら、追加のチップは基本いりません。料理や接客がとても良かったときに、お釣りの小銭をそのまま置いてくる程度で十分です。

サービス料が載っていない店で、座って注文して料理を運んでもらうタイプなら、日本語の旅行ガイドでは会計の10%前後を目安にしているものが多いです。英語圏のガイドだと5〜10%という書き方もあります。

VAT7%はいつまで続くのか
タイのVATは本来10%ですが、毎年延長される減税措置で7%に据え置かれています。2026年9月末で切れるはずだった期限について、7月27日にタイの閣議がさらに1年の延長を承認し、歳入局も8月に延長を告知しています。少なくとも来年の9月末までは、伝票のVATは7%のままの見込みです。

屋台やフードコートはチップ不要です。フードコートはカードやクーポンで先に払う仕組みが多いので、そもそも渡す場面がありません。食べ方はバンコクのフードコートの記事にまとめています。

ホテルはベルとベッドメイクに20〜50バーツ

ホテルでチップを渡す場面は、ベルスタッフに荷物を運んでもらったときと、部屋の掃除(ベッドメイク)の2つが中心です。

ガイドサイトの目安を並べると、ベルは荷物1つにつき20〜50バーツ、ベッドメイクは1泊20〜50バーツという書き方が多いです。HISの旅行記事もハウスキーパーに20〜50バーツとしていて、この幅でおおむね一致しています。

タイのホテルの客室で枕元にバーツ札が置かれているイメージ
※画像はイメージです

ベッドメイクのチップは、枕元かベッドサイドのテーブルに置くのが一般的です。テーブルに小銭や札を出しっぱなしにしていると、忘れ物なのかチップなのか掃除の人が判断できないので、メモに「Thank you」と書いて添えておくと伝わります。

連泊のときは、最終日にまとめて置くより毎日置くほうがいいとされています。日によって掃除の担当が替わることがあるからです。

置き忘れても気にしすぎなくていいです
チップは義務ではないので、うっかり置き忘れた日があっても問題ありません。気になるなら翌日の分に少し足しておけば十分です。チェックアウトの朝に置き忘れたときも、無理にフロントへ届けなくて大丈夫です。

コンシェルジュにレストランの予約やツアーの手配を頼んだときは、50〜100バーツほど渡すという目安もあります。どこに泊まるかで迷っているなら、バンコクのホテルの選び方も参考にしてください。

スパ・タイ古式マッサージは担当の人に手渡し

チップの数字がいちばん割れているのが、スパやタイ古式マッサージです。

出典 マッサージ・スパのチップの目安
HIS(2026年4月更新) 40〜100バーツ
スカイゲート タイ式マッサージ1時間あたり50バーツ程度
英語圏の旅行ガイド(2026年6月更新) 料金の10〜15%

街のマッサージ店の1時間コースなら、50〜100バーツあたりに収まると考えておけば大きく外れません。高級スパで料金が高いときは、10%前後を目安にすると金額のバランスが取れます。

渡し方にはひとつコツがあります。会計のときにレジへまとめて預けるのではなく、施術してくれた本人に直接手渡すことです。英語圏の旅行ガイドでもここは繰り返し書かれていて、施術が終わって靴を履くタイミングなどで本人に渡すのが確実です。

タイのスパでタイ古式マッサージを受ける施術ベッドと施術着のイメージ
※画像はイメージです

スパでも、伝票にサービス料が入っていることがあります。その場合は追加しなくても失礼にはなりません。タイ古式マッサージの総本山として知られるワット・ポーは、バンコク三大寺院の回り方の記事で寺院めぐりとあわせて書いています。

タクシーとGrabはお釣りの端数で十分

メータータクシーは、チップが不要というのが日本語・英語どちらのガイドでも共通しています。

払うとしても、運賃の端数を切り上げてお釣りを受け取らない程度です。たとえば運賃が87バーツなら100バーツ札を出して「お釣りはいいです」と伝える、くらいの感覚です。荷物を積み下ろししてもらったときや渋滞で長く乗ったときに、20〜50バーツ足すという目安もあります。

Grabは、アプリの中からチップを送れます。ただし条件があって、Grab公式の案内では次のようになっています。

Grabのアプリ内チップの条件(Grab公式・タイ)
対象はGrabPayで支払った乗車だけです。乗車が終わってから72時間以内なら、乗車履歴から評価と一緒にチップを送れます。金額はアプリが出す選択肢から選びます。現金払いの乗車なら、降りるときに直接渡す形になります。

トゥクトゥクは乗る前に料金を交渉して決める乗り物なので、決めた料金にチップを上乗せする必要は基本ありません。移動手段ごとの使い分けはバンコクの移動手段の記事に書いています。

ツアーガイドとドライバーは最終日にまとめて

日帰りツアーや貸切車でガイドとドライバーが付く場合は、ほかの場面より金額が大きくなります。

英語圏のガイドサイトでは、ガイドとドライバーを合わせて1日10〜20ドル程度という目安が出ています。バーツで出しているサイトでは、ガイドに1日300〜550バーツ、ドライバーに100〜300バーツという書き方もあり、ここも幅があります。

複数日のツアーなら、毎日渡すより最終日にまとめて渡すのが一般的です。ツアー代金にチップが含まれているプランもあるので、申し込みのときに確認しておくと二重払いを防げます。

場面ごとに僕ならこう置きます

ここまでの目安を、伝票と場面で整理するとこうなります。

場面 僕ならこうする 判断の目安
屋台・食堂・フードコート 置かない チップの習慣がない
レストラン(サービス料あり) 基本なし。良かったらお釣りの小銭 伝票にService Chargeの行がある
レストラン(サービス料なし) 会計の5〜10% 座って注文し、料理を運んでもらう店
ホテルのベル 荷物1つに20バーツ 目安は20〜50バーツ
ホテルのベッドメイク 毎朝20〜50バーツを枕元に 担当が替わることがある
街のマッサージ店 50〜100バーツを本人に手渡し レジではなく担当の人へ
メータータクシー 端数を切り上げる 基本は不要
Grab GrabPayならアプリから 乗車後72時間以内
ガイド・ドライバー 最終日にまとめて ツアー代金に含まれていないか先に確認

金額よりも大事なのは、渡す場面を決めておくことだと僕は思います。迷うたびに財布を開いて考えるより、ここだけは置く、ここは置かない、と先に決めておくほうが旅行中に気がラクです。

20バーツ札と小銭を先に用意しておく

チップでいちばん困るのは、相場がわからないことより、ちょうどいい小額紙幣が手元にないことです。

タイのお札は20バーツ札がいちばん小さく、その下は10バーツや5バーツの硬貨になります。両替所やATMで出てくるのは1,000バーツ札や500バーツ札が多いので、コンビニで飲み物を買うときなどに大きい札を崩しておくと、チップを渡す場面で困りません。

タイの20バーツ札と10バーツ硬貨を財布から取り出すイメージ
※画像はイメージです

円からバーツへの両替はバンコクの両替の記事、旅行全体でいくらかかるかはタイ旅行の予算の記事にまとめています。チップは予算全体から見ると小さな額なので、20バーツ札を何枚か多めに持っておくくらいで足ります。

タイのチップで僕が迷わないための順番

タイのチップは、相場の数字を覚えるより、伝票と場面で判断するほうが失敗しません。

僕なら、レストランでは伝票のサービス料を見て、載っていれば何もしない。ホテルとマッサージだけは小額を本人に渡す。タクシーはお釣りの端数で済ませる。この3つだけ決めておけば、旅行中にチップで悩む時間はほとんどなくなります。

この記事の相場は、2026年10月27日に日本語と英語の旅行ガイドで確かめた目安です。公式に決まった金額はないので、最後は受けたサービスに合わせて気持ちよく渡してください。

スポンサーリンク